キュートネス・オーバーロード。 〜お巡りさん気をつけて〜
猫の尻尾
第1話:地球の反対側の子。
《きゅ〜とねすお〜ば〜ろ〜ど Part1》
太陽を挟んで地球のちょうど反対側に地球そっくりの惑星がある。
その惑星の公転周期や軌道は位置が違うほかは地球とまったく同じなので、
常に太陽の向こう側に位置して決して地球からは見ることはできない。
「その惑星の名前を「
その惑星の存在は地球人にはまだ発見されておらず、この時代の人類は
月までは行けてもフロンティアを求めての宇宙探索の技術はなかったのです。
逆に「奇球」は「地球」よりは文明や科学が発達していたので地球の存在は
よく知っていました。
そして、その「希球」から一人の女の子が地球にやってきたのです。
※あ、今回は、お子ちゃまが読んでも大丈夫なようにエッチは一切ありません。
僕の名前は「
職業は派出所の巡査。
善良なる市民の平和と安全ために日々頑張ってる。
とある朝の出勤前の出来事。
母ちゃんが洗濯物を干しに庭に出た時、広くもない庭に見知らぬテントが
張られていたらしく、母ちゃんが慌てて僕を呼びに戻ってきた。
庭に降りて行ってみると母ちゃんの言ったとおり庭の芝生の上にドームテント
が張ってあるじゃないか?
いったい人んちの庭にテントなんか張るやつは誰だ?
で、僕は恐る恐るテントの中を覗いてみた。
そしたら・・・そしたら見ず知らずの女の子がひとりテントの中でピースカ
寝てて、ちゃんと女の子らしい服を着ていた。
逆にテントの中で裸で寝てたら無防備すぎてヤバい子だし・・・。
なんで?
なんで、女の子が僕んちの庭でテント張って寝てんだ?
ここはキャンプ場じゃないぞ。
それにどこからやってきたんだ?
たとえば一人旅の途中で暗くなって来たからやむなく僕んちの庭で野宿しようと
思ったとか?・・・。
って考えてたってしょうがない訳で当然、起こして理由を聞くしかないよね。
そこで僕は女の子を起こしてみた。
「すいません・・・起きてもらえませんか?」
「・・・・・・・・プス〜〜〜〜」
「お〜い!!すいませ〜ん・・・よく寝てるようですけど起きてもらえま
せんか〜?」
すると女の子はびっくりして飛び起きると目をパチクリさせた。
で、僕の方を眩しそうに見た。
「あ・・・ども・・・あの、おはようございますぅ」
「げげっ・・・めちゃ可愛いじゃん、チャーミング、キュート、プリティー
あとなんだっけ?あ、ビューティフォー」
その子、見た目地球人とあまり変わんない。
まあ髪がピンク色でツインテールにしてて、メガネなんかかけてる・・・でも
それだって今時珍しいことでもない。
「あ・・・おはようございます・・・え〜と」
「まあ〜いいお天気ですね」
「ああ、そうですね、洗濯日和だ・・・」
「じゃなくて・・・なんで僕んちの庭にテント張って寝てたんですか?」
「ごめんなさい・・・降りたところが、たまたまここだったもんですから・・・」
「真夜中だったし、ここでいいやと思って・・・芝生も綺麗だったし」
「家の方に声をかけると、ご迷惑かと思って黙ってテント張っちゃいました」
「降りたって?」
「はい、空から・・・」
「は?空?・・・・」
「厳密には宇宙からです・・・」
「もっと詳しく言うと地球の反対側にある惑星「奇球」ってところからです・・・」
「地球の反対側?」
「地球の反対側にそんな星があるんの?」
「あるんです・・・太陽を挟んで真裏ですから、ここからは見えないだけです」
「ってことは?君、地球人じゃないんだ・・・」
「別に珍しくはないと思いますけど、宇宙人とか異星人とかって地球人が知ら
ないだけでいっぱい来てますよ・・・」
「うそ〜まじで?・・・それはSF的侵略者的に問題だな」
とぅ〜び〜こんて乳。
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