第3話

もう一つの楽しみは、息子の壮太の活躍だ。


壮太は中学野球部で、2年生ながら正捕手を務めている。

将来の夢はプロ野球選手だ。


その壮太が「野球部にスゴイ投手が入った」と喜んだ。

転校生のことだ。

壮太は心から嬉しそうに、笑いながら言った。

「同じ団地なんだ!」


転校生は、愛美の住む公営住宅に引越してきた。


愛美の部屋は4階。


その下の下、2階に住んでいるという。

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