会議が終わるとみんなは戦の準備を始めた。
「帰蝶、いつも助かるよ
…でも、本当に比叡山を潰してもいいのかな?」
「天下を治めようとしているあなた様がそんな弱気でどうしますか!
元凶だけを取り除けば良いんですよ」
帰蝶はニコッと笑って自分の部屋に戻った。
「ふむ、元凶だけか…」
信長はどう攻めるか頭を悩ませた。
会議から数日後。
「…殿、只今戻りました」
利家と秀吉がぼろぼろの格好で戻ってきた。
「お前達!大丈夫なのか!?」
「はい…、少し手間取りましたが、一揆は抑えて北畠は撤退させました!」
「そうか、よくやってくれた
しばらくはゆっくり休め…」
信長は二人を労い休みを取らせた。
「伊勢の北畠か…
尾張の隣だし、放っとくわけにはいかないな
どうしよう…」
そこに光秀がやってきた。
「…殿、比叡山攻めに意見してもよろしいですか?」
「光秀か…、お前は反対してたな」
「はっ、比叡山の全てが敵ではありません
朝廷に近い一部の僧侶だけが我々に敵対しているのです
比叡山を潰すのはやはり…」
信長はそこで光秀の話を止めた。
「うん、そこなんだよ光秀!
元凶だけを排除出来ればそれが一番なんだが、誰が元凶なのか分からないんだ…
お前は分かっているのか?」
「…いや、私にもはっきりとは…」
光秀は首を横に振った。
「…だったら比叡山を潰すしかないだろ?」
「しかし…」
「対外的にだよ
今、朝廷や将軍の側にいる僧侶達には、織田家が比叡山を焼き払ったと思わせるんだ
どうでもいいような建物に火を点ければそれらしく見えるだろ?
もちろん俺達に抵抗する者は捕らえるけどな」
信長は光秀と話すことで比叡山の攻め方を思い付いた。
NOBUNAGA 20th 創世編 master猫 @moon106
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。NOBUNAGA 20th 創世編 の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
近況ノート
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます