数ヶ月後、武田勝頼が徳川に戦いを挑んだ。


 勝頼は信玄の死後、周りからの圧力で追い込まれていた。

「殿!北条が関東を制覇したら次は甲斐うちですよ!」

「殿!上杉が北条と和睦し、甲斐進行を狙っている様です!」

「くそっ!親父が死んだと分かったら、あっちからこっちから…

 俺にだって意地がある!三河を落とすぞ!」

 父信玄が偉大過ぎて、勝頼の焦りは頂点に達していた。

 その時点ではまだ武田騎馬軍は日の本最強と呼んで良かった。


 しかし、その最強は覆される事となる。

 徳川の援軍に織田信長が現れたからだ。


「信長殿、よく来てくれた!」

 家康は両手もろてを上げて歓迎した。

「家康、俺達で日の本を変えるぞ!」

 信長軍には日の本の戦を変える新しい部隊が揃っていた。


 それは数週間前…。


「殿!やっと揃いました!

 徳川殿の援軍に間に合います!」

 秀吉が小躍りしながら信長に報告した。

 堺の商人と交渉していた秀吉は大量の鉄砲を格安で仕入れて来たのだ。

「でかしたぞ!猿!

 これで武田を倒せば、俺達が日の本最強だ!」


 信長は鼻息荒く三河に鉄砲隊を引き連れて乗り込んだ。


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