第12話 元々

「その能力を使ってる奴は俺は出会った事はなかった。」

「その能力についてよく知ってるのは学園長なんだが、一様話だけは聞いてきたんだ。」


「長くはなるが、話すな」


「学園長が学生の頃、同じ同級生の女子がその力を使っていたんだがある日『生贄』として選ばれてしまったらしい、学園長が学生の頃は七体の魔物達がまだ蠢いてた時だったんだ。そのせいで同級生の女子が選ばれたらしいんだ。学園長は話してたんだ。その力を使っている女子はとてもじゃないくらい強くて、学園長も先生も誰も歯が立たない程だったって。」


「それだけを教えてくれた。」

「これ以上の話を聞きたいなら学園長本人から聞いた方がいいと思う。俺の話だけじゃ語弊が生まれるかもしれないしな。」


「ありがとうございます。先生」

「私一回学園長の元に行きます。」

「わかった。気をつけて向かうんだぞ。」

「はい」



先生が部屋から出た後私はもう一度ベッドに倒れた。

もし私が学園長さんの同級生の女子の生まれ変わりだったら…?

わかってる、そんな事はないってことぐらい。でも先生達が生きてる中で見てきたのがその女性だけで、急にそれ以外の人が使えるようになるなんてことあるのか……?

もし私があの時見た女性がその同級生だったら?

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