第2話 「今」の私

「時雨〜早く起きないとお兄ちゃん時雨にキスしちゃうぞ!!」「ンチュッ」

最悪の声と共に目を覚ました。

何を考えているんだ私の兄は。と思いつつ時計を確認すると8時12分…

「やばっ、ガチで遅刻するやつじゃん」

私は急いで部屋から出て髪を整えリュックを持ちダッシュで家から出た。


キーンコーンカーンコーン


「セーフゥゥゥ」

「アウトだよ笑」

「いいんだよ、先生が来る前に教室に入ればセーフ当然ですよ」

「何を言ってるのやら」

「うるっせ笑笑」

隣の悪態つきながら話してる人は中学からの友達の神谷零。世間的に言ったら結構イケメンらしいがあんまりそんな感じはしない……

と言うか変人だし。

そんな話をしつつも先生が入ってきた。

「お前ら席につけ。今日は大事な日なんだからちゃんとした格好できたんだよな?」

「あっやっべ、普段と同じパーカーで来ちゃったけどまぁいっか!」

「おいこら神咲お前後で先生のとここいよな。」

「やっべ終わった^^」

「クソウケる」


そんなこんなで先生に少し注意された後みんなのいるところに行った。

「今日は新入生の皆さんは、一段と興奮しているかもしれませんね。それはしょうがないことですがその気持ちも心の中にとどめておきましょう。」


「それでは今から能力審査を行います。」

その声と共に皆んな一気に歓声が湧き上がった。

能力と言っても何が何だかって感じかもしれないけど簡単にわけると、「炎」「水」「風」「氷」「雷」「草」「岩」と言った約7つの能力があるが、いまだに存在を認識されない能力が何個かあるらしい……多分私は父と同じ「岩」か兄達と同じ「水」か「氷」それとも母と同じ「草」のどれかだと予想してるがまぁなんだっていいだろ。


「お前はなんだと思う?」

「なにがよ」

「能力だよ。自分の」

「なんでもいいよ。どんな能力だろうが、上手く使えばなんとかなると思うし。」

「それもそうだな、まぁ使いやすいと嬉しいな」

そんな話をしていると零の番になった。

「学籍番号1a11神谷零……君の能力は、

「水」だ」

「よっしゃ使い勝手最高じゃん」

「では次学籍番号1a12神咲時雨来なさい」

「はーい」

そういい私は先生の前に立つと、

「学籍番号1a12神咲時雨…君の能力は

       「___」だ」

「えっ?」

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