駅のホームという「通り過ぎる場所」が、雪によって一瞬だけ「世界の端」になる。
その発想がとても詩的で、読みながら自分もその止まった世界に立っているような気持ちになりました。
ホットココアの温かさ、雪の降る音のない静寂、
そしてふと現れた、彼女の存在。
どれもが柔らかく、冬の夜に灯る小さな光のように感じられます。
最後に残る雪が溶けた跡が、彼女が確かにそこにいたことを示しながら、
同時にその儚さを静かに語っていて、ゆるりと残る余韻がとても美しかったです。
冬の夜に読みたい、優しい一篇。いかがですか。