情沸
透明人間
無自覚
僕は反感を買うのが上手い人間なのかもしれない。
そんなの上手くたって、いいことなどないのだけれど。
例えばバイト先。見逃しが多くて二度手間だと店長に怒られた。終いには暇を出された。
「もう二度と来ないで」とまで言われた。
果たして僕はそこまでのことをしたのだろうか。
確かにバイト中にナンパもした、仲間と喧嘩っぽい事もした。
でも二度と来るなって、それは違うんじゃないか??
バイト先に選ぶくらい家から近いのに、買い物にすら来るなってことですか。
それは無茶言ってると思う。
僕だって買い物に行きたい時に利用する。
なのに…世の中理不尽だ
けれども理不尽であるが故にこの世界は成り立っているのかもしれないとも思った。
僕は僕の生き方がある。これを貫いてこそ人生ではないのか!!!!
そう思ってしまった今、僕は元バイト先に足を踏み入れていた。
すると奥から声が聞こえた。あれ?この時間って店長いない時間じゃなかったっけ?
僕は一応大学を出ている。だからそれなりに賢い方だと思う。だからシフトぐらいはぼんやりと覚えている。今日は、そのナンパした女の子ともう1人バイトの子が2人で回しているはず。と。
のはずが、、店長がいる。
次第に騒がしくなる店内
どうやら僕がここに来たことがバレたらしい。
きっと中で噂話をしているのだろう。
店長が出てきた、そして僕の方に向かって歩いてくる。
そしてこう言った
「二度と来るなよって言ったよな?」
相変わらずの口調、声、顔、、、吐き気がする
そう思っていただけのはずだった。
でも気づいたら…この人を刺していた。持っていたカッターナイフで。でも大丈夫だろう。カッターナイフの致死力は高くない。はず。
医療系を目指しているナンパした女の子がでてきた
「店長!!!!急いで救急車を!」
もう一人の子に指示を出していた。さすがだ。僕はこの子のこういう所を好きになったんだ。
僕は思わずその子に近づいた。
けれども怖がる素振りもなく彼女は僕に言った
「なんてこと…自分が何をしているのかすらも分からないんですか!!!こんなにも…ほら…!!!」
まるで僕に言い聞かせているみたいに。
そんな事より僕と幸せになろうよ。
そう言いながら彼女にも手を出そうとしていた。
が、それを阻止したのが彼女のシフトペアだった。
「そうはさせません」
ものすごく腹が立ったが勝ち目がないと思い諦めた。
サイレンが鳴り響く
僕は警察に連れていかれた。
そしてパトカーの窓から見た。
彼女がシフトペアの男と仲睦まじく話している姿を。なーんだ。そういうことか。付き合ってるんだー
僕はこの時心に決めたことがある。
それは__________________________
𝑒𝑛𝑑
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