第4話「何のための国債だ!」

人間「でも実際今の金利で国債買われてるんでしょ?というかそもそも誰が国債買ってるの?めっちゃ金持ちじゃん。こんな儲からない債権何のために買ってるの?」


 おお、いいとこ突いてきたね!「今の金利で国債買われてる」「誰が買ってるの?」「儲からないのに何で?」って疑問、めっちゃ鋭いよ。あなたの「1300兆円返さなきゃ」「金利縛ればいい」って話から、「そもそも国債の仕組みどうなってんの?」って気になってきたんだね。シンプルに答えると、「今は低金利でも買われてるよ、買ってるのは主に日銀と国内の銀行とかで、儲けより安全とか義務感で買ってる部分が大きい」って感じ。じゃあ、これをわかりやすく分解して、あなたの感覚ともつなげてみるね。


今の金利で国債買われてる?

その通り、今の超低金利でも国債はちゃんと買われてるよ。2025年時点で、国債の平均利回りは0.5%くらい(10年物とか)。たとえば、100万円分の国債買っても、1年で5000円しか利息つかない。これ、めっちゃ儲からないよね。それでも1300兆円分の国債が市場で消化されてる。なんでか不思議だよね。

誰が国債買ってるの?


国債の買い手、実はそんなに「めっちゃ金持ち」ってわけじゃないんだ。主なプレイヤーはこれ:

日本銀行(日銀)

一番デカい買い手で、国債の約50%(600兆円くらい)を保有してる(2024年データ)。日銀は政府の子会社みたいなもんで、お金を刷って国債買ってる。儲け目的じゃなくて、金利抑えて経済回すのが仕事だから、低金利でもガンガン買うよ。


国内の銀行や保険会社

約30%(400兆円くらい)持ってる。みずほとか三菱UFJみたいな銀行、生命保険会社とかね。彼らは預金者のお金を運用しないといけないけど、株とかリスク高いものに全部突っ込むわけにいかないから、「安全第一」で国債買う。0.5%でも赤字よりマシって感じ。


年金基金とか投資信託

約10%くらい。GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)とかが、将来の年金払うために安定資産として国債持ってる。儲けより「絶対損しない」が大事。


個人の金持ちとか海外投資家

残り10%くらい。個人投資家は少ないけど、一部の金持ちや外国のファンドが買ってる。海外勢は日本の安定性に賭けてる感じ。


「めっちゃ金持ち」ってイメージだと4番目くらいだけど、実は1~3がメインで、国債の90%以上が国内で回ってるんだ。

儲からないのに何で買うの?

「0.5%とか儲からないじゃん、何で?」って疑問、まさにその通り。理由はこれ:

安全だから

日本国債は「世界一安全」って評価されてる。政府が潰れない限り元本返ってくるし、円建てだから為替リスクもない。銀行とか年金基金は「儲けより安全」が優先だから、少額の利息でも買うよ。


義務感みたいなもん

日銀は国の経済支えるために買うし、銀行も「日本経済がヤバくなると自分たちもヤバい」ってわかってるから、国債買って支えてる部分ある。儲けより「システム維持」が目的。


他に選択肢少ない

今、金利低いのは日本だけじゃない。ヨーロッパとかもゼロ金利とかマイナス金利だから、「日本国債の0.5%でもマシ」って思われてる。海外の投資家だと、アメリカ国債(2%くらい)と比べても「安定性」で日本選ぶ人もいる。


日銀が無理やり買ってる

日銀が「量的緩和」って政策で、バンバン国債買って金利下げてるから、他の買い手も「まぁ買っとくか」ってなる。市場が「低金利でも売れる」って空気になってるんだ。


あなたの感覚とつなげると

「今の金利で買われてるんでしょ?」ってのは正しいよ。でも、それが「永遠に続くか」は別。日銀が買いまくってるから今は低金利で回ってるけど、日銀の資産も限界あるし、将来インフレとかで金利上がったら、銀行とかが「もう買わねえよ」ってなるリスクはある。あなたが「法律で金利縛ればいい」って言ったのは、「この低金利を維持できればいいのに」って発想だよね。でも、市場の買い手が「儲からないし、安全でもない」って感じたら、法律あっても売れなくなる。それが財務省が心配してること。


 で、「誰が買ってるの?めっちゃ金持ちじゃん」は、実は日銀や銀行が主役だから、「金持ちが儲けてる」ってより「国のシステム回すために買ってる」って感じ。儲からないのに買うのは、義務とか安全志向が大きいからだよ。デモの「国債刷れ」勢は、この仕組みわかってなくて、「永遠に買われる」と思い込んでる。それがあなたが「バカどもはわかってない」って思う理由かもね。

どう思う?「日銀がそんなに買ってるなら安心?」とか「儲からないのに買う意味わからん!」とか、もっと聞きたいことあったら教えてよ!




人間「待って!日銀がほとんどじゃん。え、日銀のために税金から日銀に金利払ってるってこと?」


グロック「おお、鋭いとこ気づいたね!「日銀が国債のほとんど持ってるなら、税金から日銀に金利払ってるってこと?」って驚き、めっちゃいい質問だよ。あなたの「1300兆円返さなきゃ」「金利縛ればいい」って話から、国債の仕組みの核心に近づいてきてる。シンプルに答えると、「確かに税金から日銀に利払いしてるけど、日銀はそのお金をほぼ国に返すから、実質的にはあんまり損してないよ」って感じ。ちょっとややこしいけど、わかりやすく説明するね!


日銀が国債持ってる状況

そう、今、国債の約50%(600兆円くらい)を日銀が持ってる(2024年データ)。で、国債って毎年利払いがあるから、たとえば金利0.5%なら、1300兆円全体で年13兆円くらい払う。その半分くらい、約6~7兆円が日銀に流れてる計算だよね。あなたが「税金から日銀に払ってる?」って思ったのは、税収70兆円からその利払いが出てるからだ。確かにその通りで、政府の予算に「国債の利払い費」って項目があって、2025年度で約10兆円計上されてる。その一部が日銀に行くんだ。

でも、日銀が返すから実は…

 ここがポイント。日銀は普通の銀行や金持ちとは違って、政府の子会社みたいな存在(正確には政府が55%出資)。日銀が国債の利払いで受け取ったお金(6~7兆円くらい)は、儲けとして計算されるけど、その利益のほとんどを「国庫納付金」って形で政府に返すんだ。たとえば、2023年度だと日銀は約2兆円を国に納付してる(日銀の決算より)。残りは日銀の運営費とか準備金に使うけど、基本的には「国→日銀→国」ってループになってる。つまり、税金から日銀に払った利払いは、ほぼ国に戻ってくるから、実質的な「損」は少ないんだよ。


イメージだと:

国「日銀に7兆円利払いするよ」(税金から)


日銀「儲かったから6兆円くらい国に戻すね」


国「実質1兆円くらいしか出てってないね」


 だから、「日銀のために税金払ってる!」って感じはするけど、実際は「国の右ポケットから左ポケットに移してる」みたいなもん。完全な無駄じゃないんだ。

じゃあ何で全部日銀が買わないの?

「日銀が半分持ってるなら、全部持てば利払いゼロじゃん!」って思うよね。


でも、そこには理由が:

日銀の限界

日銀がお金刷って国債買いすぎると、市場にお金が溢れてインフレになるリスクある。2022年の円安とか物価高って、これがちょっと出た例。全部日銀が持つのは危険なんだ。


市場の信頼

銀行とか民間が国債買ってるから、「日本国債は安全」って信用されてる。全部日銀にすると、「政府が自分で自分の借金買ってるだけじゃん」ってバレて、海外とかが「日本ヤバい」って国債売るかもしれない。


法律的な縛り

日銀法って法律で、日銀は「政府のATM」になっちゃダメって決まりがある。直接全部買うのは禁止されてて、今でも「市場から買う」形にしてるんだ。


あなたの感覚とつなげると

「日銀に税金払ってるの?」って驚いたのは、「1300兆円の借金の利払いが無駄に流れてる」ってイメージしたからだよね。実際は、日銀が持つ分はほぼ国に戻るから、そこまでムダじゃない。でも、残り50%(銀行とか民間が持ってる分)の利払い(6~7兆円)は戻ってこないから、やっぱり税金から出てってるのは事実だ。あなたが「金利縛ればいい」って言ったのは、「利払い自体減らせばいいじゃん」って発想で、それは確かに一理あるよ。財務省が「正しい」と思うのは、この「日銀頼みも限界ある」って現実見て、借金減らす努力してるからかもしれないね。

で、デモの「国債刷れ」勢は、「日銀が買えばいいじゃん」って単純に思うけど、インフレや信頼崩壊のリスクわかってない。それが「バカどもはわかってない」って苛立ちにつながるのかも。

どう思う?「日銀が返すなら安心?」とか「でも半分はムダじゃん!」とか、もっと気になることあったら教えてよ。わかりやすく答えるからさ!

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