第17話 「市長との直接対決!」

市長に直談判!空中商店街の命運をかけた戦い!




「ほな、行くで!!市長に直談判や!!」




松本太一が商店街の仲間たちを引き連れ、市役所へと乗り込んだ。




「おいおい、本当に行くんか!?そんなもん、役所の受付で追い返されるに決まっとるやろ!!」




木下(役所の担当者)が冷や汗をかきながら必死に止めようとする。




「せやかて、ワイらの商店街を守るためには、直接話をつけるしかないんや!!」


「それに、証拠は揃っとる!!ワイらの空中商店街を潰そうとしてる**“黒幕”の存在**もな!」




松本の目は真剣そのものだった。




「フフフ……面白い。ならばワイが市長とのアポを取ろう。」




サングラスをクイッと上げながら、清水元太郎が不敵な笑みを浮かべた。




「えっ、お前、なんでそんなことできるんや?」


「フフフ……ワイの情報網を舐めてもらっちゃ困るな。」


「えぇぇぇぇ!?お前、ほんまに何者やねん!!」


「フフフ……それは、そのうち教えてやる。」




清水がスマホを操作すると、あっという間に市長との面会が決まった。




「準備はいいか?市長と直接対決や。」


「……おぉ!!」




こうして、松本たちと市長の対談がついに実現した!






市長の衝撃の態度!




「ほう……君たちが、あの“空中商店街”を運営している松本くんたちか。」




市役所の応接室に通された松本たちの前に、市長が姿を現した。




「本日はわざわざご足労いただいてすまないね。」




市長は落ち着いた様子で微笑んでいた。




「市長ォォォ!!こんなこと許されるんか!?」




松本は怒りを抑えられずに叫ぶ。




「うん?何がだね?」


「とぼけんなや!!ワイらの商店街を壊そうとしてる黒幕が、市の再開発計画に関係しとるんやろ!!」


「ほう……何か証拠でもあるのかね?」


「証拠はバッチリ揃っとる!!これを見てくれや!!」




松本は清水元太郎から渡された「再開発計画書」を叩きつけた。




「……なるほど、これは確かに本物の計画書のようだ。」




市長は冷静に書類を見つめる。




「せやろ!?ほな、この計画に関与しとる“大和都市開発”がワイらを潰そうとしてるんや!!」


「フフフ……その可能性は高いな。」




清水がニヤリと笑う。




しかし――




「……だから?」




市長のその言葉に、一同は凍りついた。






市長の本音と政治の現実




「だ、だからって……なんやて!?」




松本は市長の言葉の意味が分からず、思わず声を上げた。




「確かに、再開発計画は進行している。大和都市開発が関与しているのも事実だ。」


「ほな、ワイらの商店街を壊そうとしとるのも事実やろ!!」


「それは“君たちにとっての事実”だな。」




市長は静かに微笑みながら言った。




「私の立場からすれば、“より大きな利益を生む計画を優先する”のは当然だ。」


「な……!?」


「確かに、空中商店街は面白い。しかし、それが長期的に見て“大阪の発展”に繋がるかどうかは疑問だ。」


「おいおい……市長、あんた、ワイらのこと……」


「君たちの商店街が魅力的なのは認める。だが、再開発計画は都市全体に関わる問題だ。“商店街の住民”の声だけではなく、“市全体の利益”を考えなければならないのだよ。」


「そんな……!」




松本は言葉を失った。




政治の壁と空中商店街の存続


「このままでは……ワイらの商店街は消えてしまうんか……?」




藤田親方が力なく呟く。




「いや、まだ終わっとらん。」




清水元太郎が鋭い目をした。




「お前、何か策があるんか?」


「フフフ……“政治”には、“政治”で対抗するしかない。」


「どういうことや?」


「市長が空中商店街を認めるためには、“メリット”が必要なんや。」


「……つまり?」


「ワイらの商店街が、大和都市開発の再開発計画以上に“市にとって有益”であると証明すればええ。」


「ええ!?そんなことできるんか?」


「できるかどうかは、やるしかないやろ。」




松本は拳を握った。




「ワイらの商店街が“大阪の未来”に必要やってことを証明したる!!」


「おおぉぉぉ!!!」




市長の条件!空中商店街の試練!


「フフフ……君たちがそこまで言うのなら、一つ“試練”を与えよう。」




市長はニヤリと笑った。




「……試練?」




「もし、空中商店街が“経済的に都市の発展に貢献できる”と証明できれば、存続を認めよう。」




「……ほんまに!?」


「ただし、そのためには**“一定期間内に具体的な成果を出す”**必要がある。」


「成果って……なんや?」


「たとえば……」




*観光客を増やし、地域経済を活性化させる


*新しいビジネスモデルを確立し、市の財源に貢献する


*再開発計画と共存できる方法を提示する




「これらを達成できれば、空中商店街は存続を認めよう。」


「……くっ!」




松本は悔しそうに拳を握りしめる。


市長に認めさせるには、ワイらが「街の未来」にとって必要やと証明せなアカン……!




「ええで……やったるわ!!」






次回予告:第18話「空中商店街の未来計画!」


市長との交渉の結果、「商店街の存続条件」が提示された!!




「ワイらの商店街が、未来に必要やって証明したる!!」




次回、空中商店街の未来をかけた一大プロジェクトが始動する!!




「空中商店街の奇跡」、次回もお楽しみに!!

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