第20話

すると、広い屋上と街と空が見える。


周りはフェンスに囲まれていて、やけに綺麗だった。



その屋上の右側。


フェンスにもたれて座る、蓮先輩がいた。



驚いたのは、フェンスの向こう側にいたから。



フェンスの向こう側で、景色を見ているようにもたれている蓮先輩。


眠っているのか、起きているのかここからじゃわからない。



私はそーっと近づいて、蓮先輩の背中を見つめてみる。


その背中はゆっくりと上下していてどうやら寝ているようだ。

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