第19話

寝ているならなおさら、邪魔だって怒られるんじゃ…




「大丈夫大丈夫」


「大丈ー夫。愛那ちゃんは怒られたりしないから」




だけどサツキ先輩も雪先輩も、にっこり笑って大丈夫だと言った。


二人が言うなら…と私はゆっくりと立ち上がる。




「じゃあ…行ってみます」




私はお弁当を抱え、サツキ先輩と雪先輩に見送られて屋上へ向かった。


少し錆びた屋上の扉に手をかけて、音をたてないようにゆっくりと開ける。

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