第9話

あたしはとにかく勢いよく謝った。




「う、噂してました!スミマセン!」


「「え?」」


「な、なんかかっこよくて喧嘩の強い不良の先輩がいるって言う話を…してましたすみません!!!」




キョトンとする二人を前に、あたしまでもが固まってしまう。


あれ、変なこと言った?




「ちょ、!正直に言い過ぎでしょ!」




そう言って慌ててあたしの腕をひく友梨にあたしはハッとする。


そっか!と口を抑えたあたしに、プッと前から笑い声が聞こえた。




「あははははっ、君面白いねー」




ヒーヒー言いながらお腹を抱える南条蓮の友達?に、私たちはただ目を丸くする。


だってあまりにも大爆笑するものだから。

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