第2話
それは鏡を見れないことだ。
鏡を見れば自分の寿命も知ることになりそうで怖かった。
できれば自分が死ぬ年なんて知りたくはない。
ある日、僕は不思議な女子高生に出会った。
彼女の寿命は7才と表示されていたのだ。
僕は彼女が気になってしかたなかった。
どうして彼女は寿命が過ぎても生きているのだろうか。
僕は彼女の後を少しつけて行った。
が、すぐにバレて怒られた。
必死に弁解しようと試みたが、上手くいかずまるで変態扱いだ。
彼女の寿命の謎は解けぬままとなってしまったが、久しぶりの人との交流が少し嬉しかった。
僕は自分の外見を見たことはないが、きっとひどい格子をしていることだろう。
何せ30年も鏡を見ずに過ごしてきたのだ。
髭だってはえているだろうし、髪もボサボサだ。
誰も話しかけくれなくても仕方がないのかもしれない。
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