第15話

4月14日


今日は大学で人と喋った。

友達…って言ってもいいのかな??

すごく、いい子だと思う。


可愛くて、よく笑う子。

つられて、私まで笑顔になれる。

そんな子。


それも、おやじのおかげかな。

今度こそちゃんと、ありがとうって言わなきゃ。


ふと、嫌な予感がした。

私に友達ができたら、おやじ消えたりしないよね??


そう思ったら、不安になった。

授業が終わったら、すぐに大学を飛び出して家に帰る。


「おやじ!!」


おやじ、おやじ!!!!


「ハルカ?」


なんだ、おやじ。ちゃんといるし。


「おやじ!私、友達できたよ!ってあ!!!!!」


そうだった、今日は友達と帰る約束してたんだった!!!!


「もー、おやじのバカー!!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る