眠り姫と総長様

第1話

「私、音楽室で"眠り姫"見ちゃった!」



「俺も理科室で見たぜ!」



「いぃーなー。私も一度でいいから見てみたい!」




青華高校には、"眠り姫"と呼ばれる一人の女の子がいる。



"女"ではなく"女の子"のほうが似合う。



こげ茶の髪に長い睫毛、ピンクのプルプルした唇。



この学校の生徒なのに……



"一部"を除いて、彼女の素性を知る者は

居ない。



だが、眠り姫を見た者は必ず言う



ーー完璧すぎて近づけない。



それは彼女の整い過ぎた容姿のことを言うのか……



あるいは、彼女の纏う雰囲気のことを言うのか……




それは見た者にしかわからない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る