第44話

「お前ら遅かったな〜、何してたんだよ(笑)」




ケイスケがヒロにそう言う。





「えー特になんもしてないっすよ〜ケイスケ君こそのぞみに手出したりしてないっすか?」



「出してねーわ」



「あくまで俺のっスからね」



「はいはい、やー、でも胸ぐらい揉んどけばよかった(笑)」



「は?マジやめてくださいよ〜」


そう言いながら私を引き寄せ片腕でギュッとするヒロ。



今の悪意あるケイスケの言葉にハラハラした。

けど、特にその意味に気づいていない様子のヒロ。






ギュッとされてるけど、胸はモヤモヤ。


そして1度もミナミちゃんと目を合わせられない。




「はいはい、じゃ、俺ら行くわ!」



そう言って、ミナミちゃんと歩き出すケイスケ。




「じゃぁね、のぞみちゃん、バイバイ」


「あ、はい」




笑顔で手を振るけど、私絶対笑顔引きつってる。




ケイスケたち、行ってしまった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る