第16話

そしてヒロとのデートの日がやってきた。





待ち合わせ場所の公園にヒロよりも先に着いた。




ベンチに座って携帯をいじりながらヒロが来るのを待っていると、3人組の男に声をかけられた。





「ねぇねぇ、何してんの?」


「何歳?」


「どこ高?」





え、なに、、






「18です」




チャラチャラしたサーフ系のその3人組にビクビクしながらそう答える。






「俺らの1個下じゃん、え、暇?」


「遊ぼうよ〜」








「え、、いや、」





ビビって言葉がなかなか出てこないでいると








「だれ?」





3人組の後ろから険しい表情でそう言うヒロの姿が。







「なんだよ、彼氏待ちだったのかよ〜」


「失礼しました〜」




そう言って去っていこうとする3人組の後ろ姿にヒロが怒鳴る。



「ふざけんな!もう話しかけんじゃねーぞ!!」








ふぅ、解放された。

そして、助けてくれたヒロになんだかキュンとした自分がいた。







「マジあいつらむかつくんだけど。のぞみもナンパされてんじゃねーよ(笑)」




「ごめんなさい、、」




「遅れてきた俺も悪いけど(笑)じゃ、どっか行くか」







差し出された手をぎゅっと握ってヒロに付いて歩き出す。

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