第5話
人波の中、首をのばして棚を見ると…
あ、クリームパン。
おいしいと評判のクリームパンを見つけて、とっさに腕をのばす。
とれた…!と思ったら、一緒に袋をつかんだ手。
名残おしいけど、手を離す。
すると今度は、わたしの手をつかんだ手。
ぎょっとしつつも、その手の主を見上げると、
あろうことかユウキくん。
「おんなじだね。」
わたしの手を握ったまま、にっこり。
その左手には袋。袋からのぞくのはクリームパン。
右手には一緒にとったクリームパン。
はい。と言って左手のクリームパンを手渡してくれた。
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