第2話

…どうしよ、





ちょっとだけ困る。



でも毎日自分の世話していた花が咲いたのを、そんなにじっくり見てもらえるとなんだか嬉しくて。





こっちを見ないのをいいことに、男の子のきれいな茶色い髪を見つめてみる。




 さらさらだあ。傷んでないし、地毛なのかなあ…





変な観察をしていたら、急に男の子が顔を上げた。


熱心に観察してたわたしと、当然ばっちり目が合う。



そして、顔が見えた。





 わ…!きれいだー…




白い肌。透き通った茶色の二重の目。高く筋の通った鼻。



きれいな男の子の口が開く。






「ね。これ、なんて花?」



 えっと。ペチュニア。



「ぺちゅにあ?」



 うん。



「へえ、かわいい名前だね、きみたち。」






そう群れる花たちに向かってつぶやきながら、微笑んだ。

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