第106話

【西園寺 ヤマト】30歳。

 ステータス:高級和菓子店の御曹司。通称:若旦那様

 常に和装を着用。笑顔で優しく穏やかな物言いでシバ社長とは性格が正反対。謙虚である。テナント№1のイケメンと評され、その甘いルックスに女性達から絶大な人気がある。178cmで色白。さすが”和”が似合う。


 そんな有名な人とも知らず、イトカは見習いとの言葉を信じて疑わなかった事に申し訳ない気持ちになった。


「無知すぎて本当すみません……」

「いえいえ。お会いするのは初めてだったのにちゃんと自己紹介もせず偽ってしまって、返って申し訳ない事をしてしまいましたね」


 優しく穏やかな西園寺の口調は癒しさえ感じ、同時にイトカは思う。


 シバ社長が逆だったら『はあ?俺を知らないとはどういう事だ!? それでもここで働く人間か!』と確実にキレて怒鳴っていたんだろうなと。


「そっか……この人は若旦那様だったんだ」


 聞こえないように呟きながら『そっかぁ』と1人納得していると、ふとある事を思い出した。

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