第98話
「ど、どうして泣く!? 俺は何かマズイ事を言ったのか!?」
公衆の面前で泣かれてしまっては社長も慌ててしまう。
「いえ……そうじゃなくて……」
”違う”と否定しても溢れる涙は止まらず俯いてしまい、その様子から『修羅場なんじゃないのか』とご近所からの疑いの眼差しさえ、向けられる羽目になってしまった。
「と、とにかくだ。お前は何も心配しなくていい。全部終わったんだ」
「そう……なんですね」
「あぁ。だから木瀬……俺のところに戻って来い」
まっすぐ言われた愛の言葉に、イトカは涙しながらも満面の笑みで『はい!』と頷いた。
その表情に不意を突かれた社長は彼女をそっと抱きしめて応える。
「好きだ」
抱きしめられた社長の腕の中でイトカもまた、背中に手をまわして伝えた。
「はい。私もです」
”今度こそ離れない”とお互いの心に誓い2人は見つめ合いキスを交わす―――
ご近所中からは『怒ったりキスしたり何なの?』と不思議に思われながらも、祝福の拍手を受ける事となった。
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