*護られる意味
第58話
時を同じくしてイトカはこれから起こる悪夢に、不安と恐怖を抱えながら
高層フロアから見える夜景を覚悟の思いで見つめていた。
初めて訪れる55階 ― 会員制VIPバー ―
煌びやかなイブニングドレスを着た若い女性達と高価なスーツを着た男性達が、それぞれの席でグラスを合わせて楽しそうに会話をしている。
その一方でドレスコードなんて持ってないイトカは、ネイビーブルーのフォーマルワンピースと明らかに場違い。それだけに目立ってしまい、
「どちら様でしょうか。ここは会員様のみ参加出来る場所」
「えっと……私は……」
『金我様に呼ばれました』と言おうとしたが身分証や会員証を身に着けておらず、信じてもらえるか心配になっていると……
「こっちへ来い、掃除屋!」
場内に響くほどのド迫力な声でイトカを呼びつける金我。その声で瞬く間に注目を浴び、思わず俯きながら彼の席へと近付いた。
「やっと来たか。なんともまぁ……滑稽な服装だな。さすが掃除屋」
イトカを見るなり嘲笑う金我。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます