第30話
「シバ社長がそう言うならそうなんですかね…」
社長に丸投げしてしまったところはあるが、イトカ自身も”同居”ではなく”居候”と曖昧な線引きをされているだけに、それしか答えられないのが事実。
しかしそんな事が通用する相手ではない。
「アナタ……何を考えているの?」
鮫島はズンズンとイトカを窓際に追い込み、見下ろす形で目の前に立ちはだかる。
「別に何も考えていませんよ?」
自分より身長の高い鮫島からの抑圧を受けるも意外と冷静。
女の嫉妬に巻き込まれるのは内心めんどくさいし、社長の手前、何事もなく終わる事が1番と考え、早めに撤退して大人しくするはずだった。
それなのに事態はそんなに甘くない。
「一緒に住むなんて、どうせアナタが彼に媚びた結果でしょッ」
「はぁ?いくら社長に好かれたいからって言い掛かりはやめてください」
売り言葉に買い言葉。思わず反発してしまった。もちろんそんな反抗をすれば鮫島の怒りはヒートアップ。
「所詮アナタみたいな凡人、シバ社長は認めないわよッ」
デスク上のワインの入ったグラスを勢いよくイトカに投げつけた。
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