第9話
イトカの発言に呆れて声が出ないのか、シバ社長の表情は更に曇っていく。
この緊張感の中でも引かない彼女には関係ない。
「秘書面接に遅れてしまったのは私の責任です。なので諦めます。ですがッ! このビルで仕事をさせてもらいたいんです! どんな仕事でもしますから、他の面接でお願いします!」
深々と90度に頭を下げたまま、シバ社長の次の言葉を待った。
「”なんでもする” 今そう言ったな」
「はい! なんでもさせて頂きます!」
頭を下げたまま、よく考えもせずに即答してしまう。
「履歴書を出せ」
「あ、はい!」
手応えがあったのを感じ、持ってきた鞄から封筒を取り出すとさっと社長の前に提出。
表情1つ変えず履歴書に無言で目を通し始めている。
せっかく掴んだチャンス。これを逃したら二度とないかもしれないと、ドキドキしながらその様子を見つめていた。
すると面接らしい質問を投げかけられた。
「パソコンが得意なのか?」
「得意……とまでは言えないですが基本的な事なら。まぁ……だからさっき手を出しちゃったんだけど」
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