第10話

ソファーに座って、15分くらい話をしていると市川先輩が1枚の紙をくれた。



「……これで全部だ」



「え?」



「……寮に入ってない生徒」



貰った紙を見てみると、

何人かの名前とクラスが書いてあった。



「一応、同じ学年からだから!」



大塚先輩はニコッと笑う。



「あ、ありがとうございます!!」



「よかったねぇ?」



「はい!藤森先輩、助かりました!!」



「ふふっ、どういたしましてぇ」



「じゃあ、早速…行ってきますね!」



ソファーを立ち上がり、ドアに向かう。



ドアを閉める前にもう一度、お礼を告げて部屋を出た。





……あの生徒会の人達に教えて貰えるなんて……



貴重な体験が出来たものだ。

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