第5話

「はい?」



先生は、きょとん?とした顔で僕を見る。



「この学校で寮に入ってない生徒を教えてください!!」



「あぁ…いや、教えることは出来ない」



「え、何で!?」



「個人情報だからな、学校側は…教えてあげられないんだ」



「そ、そうなんですか……」



しょぼーん……



残念だぁ……



自分で見つけなきゃならないなんて……大変すぎる。



「失礼しましたー……」



ガックリと肩を落として、職員室を出ると誰かに呼び止められた。



「ねぇ、」



すごく可愛らしい声。



「……はい」



振り返ると、可愛らしい人が立っていた。



「寮に入ってない生徒を探してるのぉ?」



「え、あ…はい」



確か、この人……

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