第5話

『玲愛の頑なな心も俺のテクで簡単に溶かせるぜー』




『は?

お前抜け駆けはダメだろー』




『そうだよ、遊ぶなら四人で無くちゃつまらないよ?』




…何やらとんでもない事を話している様子。




『ま、玲愛が好きになるのは俺だけどな』




一人の黒い影があたしの寝ているベッドの上に片足を掛けた。




ギシッ、とベッドのスプリングが軋む音がする。




『取り敢えず、コイツ起こさねー事には始まんないだろ?』




『そうだね、朝起きたらパニックになるだろうね』

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