第40話
関わったからには、もう離れられない。
そう、諦めるしかない。
そう思いながら車椅子を動かした。
車椅子生活にもだいぶ慣れたが、俺は自分のことに関してはズボラだったらしい。
「…あ」
またやってしまった。
がたん、と派手な音を立てて倒れ込んだ.
そう、段差だ。誰かに頼むかゆっくり進めば良いものをいけるだろうと判断して行って失敗する。
よくやる。
「理玖!!!」
「へーき、いつものことだろ」
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