第6話

女は服の買い物というものに対して

結構慎重派であった。



というのも、

まず「これだ!!」というものを感じないと買わない



そして感じたものでも値段を見て

「いや無理無理」とあきらめる。



けして妥協はしないほうだった。



その性格が福となっているのか

何年か着まわせているのが現状である。


「値段もデザインも相応」

というのが女の服に対するモットーでもあった。

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