第35話

なんか違うような気するけど

そうね


それはいわゆる

「彼が好きなもの私も好きになって彼ともっと共感したいのっ」


という乙女ですね



・・・・この6歳児・・・

なんなんやねん



ひゃくとりむしを見ながら

姪とコイバナが開いたその時だった



「今日はやけにおとなしいじゃないか」




出た・・・

我が家の震源地こと




ツタエさん




「ひゃくとりむしはちゃんと逃がしてやりなよ」




そういうと2人で眺めていたひゃくとりむしを



ポーンと空高く舞い上げた



遥・私「あっ・・・」



そしてひゃくとりむしは行方知れずになったが



その後息子のセルシオ(外歩き用歩行器)に

元気に這っていたのを無事に確認した2人であった




その後息子が何も知らずに握りつぶしたのは



虫女には内緒にしておこうとさりげなく気遣うのであった




上野家家訓




「逃がす=投げるでも日本語は成立するものだ」

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虫女武勇伝 @ryomamama

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