ミレニアム2000年
電話線の出会い
第4話
ミレニアム2000年
年が明け、すっかり『動物大好き』の常連の私は、初めて訪れる人でもいつもの調子で話し掛け冗談を飛ばしまくっていた。
その中にハンドルネーム『santa』の
この時は、まさか13年も優斗を想い続けるなんて夢にも思わなかった。
チャットでは年齢はあってないようなもの。
その日も10代、20代、30代、はたまた40代まで歳を感じず普通の友達のノリで会話してたんだけど、そこに現われた初対面の優斗にも爆裂トークを食らわせていた。
『ねえ、どこ住んでるの?』
『群馬県だよ。』
『あたしは大阪。年いくつなの?』
『17歳だよ。』
『お!若いのみっけ!』
そしてお得意(?!)の食ってやる攻撃の開始(笑)
『いただきーー!がじがじがじ!』
『うわぁぁ……(´Д`;)』
などと、訳のわからない事を言って大はしゃぎする私。
ひとまわりも年の違う男の子と出会えたり、違和感無く冗談を言い合えたりと、チャットってサイコー!って気分で思う存分楽しんでいた。
だけど、みんなが部屋を出て最後に優斗と二人きりになった時
ちょっと緊張してドキドキしたかな。
なにしろ私は恥ずかしがり屋さんなもので(笑?)
その後も同じ部屋で何度も顔を合わせるようになるのだけど、優斗の姿が無い日は、
『今日santa見た?』
って、聞いちゃうほどそこに毎日いるのが当たり前のような感覚になっていた。
ある意味、私は優斗のストーカー?
ってなくらい『santa!santa!』とまとわりついていたかもしれない。
やっぱり普段の生活では関わりあう事もないだろう10代の男の子に興味深々と言う部分もあったし、
なんかカワイイ♪♪♪
って、ちょっとおばさんチックになったりもしてたし(笑)
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