嘘と本当

本当はね

ぼくは　わたしは

自分のこと　可愛いって思いたいし言いたい

ブスなんか　絶対に当たり前に言いたくないよ

でもいつのまにか

周りの目とか評価とか　誰かの普通とか基準とか理想とかを気にしてて　そればっかりに取り憑かれて

ブスなんだって　死にたくなっちゃった

おかしくなっちゃった

死にたいなんか本当は思いたくないし言わせたくないよ　僕の口に　この声で言わせたくないし自分の耳に聞かせたくない　大切な人にだって聞かせたくないよ　

ごめんね　ぼく　わたし

いつもごめんね　嘘ついて

ごめんなさい　優しい人たち

僕の嘘を聞かせてしまって

本当にごめんなさい

こんなに苦しい悲しい

涙が溢れて止まらない　ぼくの涙は正直だ

涙は嘘をつけないんだ　

布団の中で一晩中泣いて、来てほしくない朝が来て、何事もなかったみたいな寝顔。

僕はまた死ねなかった。

僕はまた生き抜いた。