読んでいて面白い、読むと考えさせられる。ぜひ、ご一読ください。
- ★★★ Excellent!!!
最初読んだ時から、自分の肉体について拒否反応があった幸人が、自分の女の肉体を冷静に観察し、授乳のため、次なる世代を育てるための創造された器官は、神々しくさえ映った。というシーンが、心に残っていました。
後日、私は2次元の女性のエロが好きで性への興味が溢れていたこともあり、性について考え本など資料を探し少し調べました。すると、私が好きだったものはポルノというものでした。また、おっぱいやおまんこは要するに乳房や膣、卵巣などといった女性の生殖器であり、これらは子供を産むために存在していました。
ここまで調べて、私のポルノから得た性への一種の幻想的憧れ、興味は消えっていきました。
そして、山の下馳夫さんの「あるいは現在のアダム、あるいは最後のイブ」の私が心に残ったシーンは、まさに人間の性に対する一種の答えではないかと思いました。女性の生殖器は異性の性欲を誘発する器官として美しく存在しているのではなく、子を宿し育てるという器官として美しく存在しているのだと私は結論づけました。
すばらしい学びのある物語をありがとうございました。
他にも、読む人によっては性別についてなど思いを馳せることがあるかもしれません。ぜひ、ご一読ください。