異国の妖精と、日本の幼い妖怪とで、「手探りでひなまつりをしようとする」のが童話的な雰囲気で可愛らしい!
「くりすます〝つりぃ〟」だから「ひなま〝つりぃ〟」では? などなど、随所でトンチの利いた仕掛けも面白く、読んでいてずっと楽しい作品でした。
何より「妖」といっても、妖精も妖怪も言動が可愛らしくて、ほのぼのほんわかできるのですよね……「ひなまつり」を勘違いしつつ、だけど心から楽しんで大宴会する、その情景が鮮やかに目に浮かぶようでした。
3月とはいえまだまだ寒気が続くだけに、温かな春の息吹を体感できるような短編。
約2200字ほどで読みやすく、是非ともオススメしたい作品です!