死と焼きそば
古 散太
死と焼きそば
肉体は永遠じゃない
目をそらしても考えなくても
かならず訪れる瞬間がある
ぼくらの目的地は生まれたときから
必然的に決まっている
なのに
見ないように、考えないようにするから
それが突然やってきたように感じるんだ
頭でわかっていてもそれだけじゃない
目的地が見え隠れするころに
慌てたところで何もできやしない
すでに旬は過ぎてしまっている
だから
肉体が機能してる旬の時代に
いろいろ動いて、いろいろ体験するんだ
そうでないと人生は後悔ばかりになる
今、何をすべきか、ではなくて
今、何をしたいか、という選択
すべてが永遠ではないからこそ
「今・ここ」を輝かせて生きる
急にそれが姿を見せたとしても
後悔せずに旅立っていけるはず
どこか遠くを旅するのではなく
今こそ足元から見つめてみよう
だからぼくは焼きそばを作るよ
死と焼きそば 古 散太 @santafull
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