ミッツ
第5話
キラキラと輝いている彼を画面越しに観るだけで、それだけでもう充分なんだと自覚したのはここ最近で、届かない存在なんて事は自分が1番分かっているつもりだ。
「今日も来てくれてありがと〜!スパチャもありがとね〜ん♩」
「んーと、好きなタイプかぁ…そうだなぁ、顔のタイプは佐○木希さんだなぁ…んー、あ、性格?!そうだねぇ…森林みたいな人かなぁ?…え?意味分かんないって?!俺にも分かんないよ〜!ごめんごめんっ」
「ファン認知してますか?…うーんと、してる方も勿論居ますよ!お名前は出さないけど昔から応援してくれている古参の子は特に覚えてるかなぁ〜?」
誰がなんと言おうと私は彼が大好きだ。
誰がなんと言おうと私は彼のリアコだ。
一生会う事もサシで話す事も勿論無いけどそれでも諦められない欲望の塊こそが、人間の悪い癖だと思ってる。
私が彼を知ったのはもう何十年も前の話で、彼が出しているグッズだって誰よりも沢山購入したし、彼の配信で誰よりもスパチャを投げつけているのもきっと私。
それでも彼とは一生掛かっても会えない。
「こんばんはっ今日も来てくれてありがと〜!スパチャもありがとーん♩え!スパチャマックス額だ!…ヒイロさん、ありがとっ!認知してください、との事ですが、はい!してますよ!ヒイロさん!昔からありがとっ!これからもよろしくね?」
ヒイロなんて変わった名前を付けてくれた親に感謝したのは生まれて初めてだ。
今日も推しが尊いです。
彼は私の生きる理由です。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。