描写が良く物語に入り込みました。まさかの展開で衝撃が凄かったです。アイディアが素晴らしいホラー作品だと思います。
主人公の男は人間としての欲をそれなりに持っており、自身を「寂しい独り者」などと客観的に見ることのできる大人だった。だが、一人の女と出会い――妖しく男を誘惑する女は、淫らなぬめりと不穏な空気を醸し出している。男が堕ちていく様はいっそ潔く、ある種のカタルシスを読み手にもたらすはずだ。2000文字という掌編でここまで引き込まれるとは、思ってもみなかった。作者のその手腕に拍手を贈りたい。
作品自体が、熱帯魚の水槽のような美しい世界でした。男女のエロスがもつぬめり感をそのままにホラー展開へ……。そして最後の思わぬ愛着には、なぜか共感してしまいました。引き込まれる作品です。『魚』を探してくださって、ありがとうございました。ありがとうございました。