【短編小説】劣情の暴発

夜凪 叶

第1話

「悠一、しよ?」

橋本奈々がベッドの上で手招きしている。なまめかしい彼女の肢体が露わになっていた。僕は彼女の耳朶を甘噛みする。

「やぁ、あっ、くすぐったい」

奈々が僕の体を引き剥がす。僕は奈々の首筋にキスをした。何度も何度も繰り返す。

「もう悠一……焦らさないで」

その言葉を皮切りに、僕は奈々の恥部に手を触れる。手で丹精込めてこねるように。また、指を突っ込んで、浅いザラザラした部分を撫でる。

「あっ、そこ、気持ちいい」

僕は悪戯がてら、奈々の突起を指でつまんだ。

「ちょっ、強いっ、やぁ」

突起を撫で回すようにして、こねくり回していると、彼女の恥部が透明な液体で濡れ始めた。感じているのだろうか。僕は自身の竿を持ち上げて、奈々の下腹部に当てる。

「悠一のここ、熱くなってる」

僕は一気に奈々の膣内に竿を突っ込んだ。膣はうねりにうねり、僕の劣情を搾り取ろうとしてくる。僕は緩急をつけて、前後左右に肉棒を律動させる。

「あっ、そこ、やばい、くるぅっっ!」

僕は彼女の躯を貫くように、奥の奥まで腰を打ちつけた。全身を痺れるような感覚が襲う。危うく吐精してしまいそうになった。僕は一度竿を抜いて、口内めがけてディープキスをした。

「ん、んちゅ、ん、ぷはぁ、ん、あっ」

舌を絡めとるように舐め回す。熱々の唾液を奈々の咽喉に流し込んだ。

「んっ、悠一の、入ってくるぅ」

お返しと言わんばかりに、奈々は僕の体を抱きしめて密着させる。豊満な胸が押し当てられて、劣情がより渦を巻いて膨張する。僕は再び、肉棒を膣内に挿入し、律動を始めた。今度は趣向を変えて、浅い部分で止めてみる。

「あっ、それ、やば、ぃいい!」

ゆっくりじんわりと浅い部分を中心に責め立てる。奈々の体がビクンビクンと痙攣している。浅い部分を存分に責めた後、不意をつくように奥まで一気に突き刺す。

「んあ、ぁあ! それ、くるぅぅ!」

合わせ技で、僕は両手で豊満な胸を鷲掴みにする。指が沈み込むような感覚を脳裏に刻み込み、ふにふにと双丘を弄ぶ。

「やぁ、人の胸で遊ばないで、ああっ」

僕は手のひらで包み込むように双丘を掴み取り、ピンク色の突起に指を当てる。

「あっ、それ、気持ちいい、はぅ」

「へえ、胸で感じるんだ」

僕は存分に突起をいじり倒した後、下腹部に意識を戻した。膣内がキュッと締まるのを感じる。僕は前後に竿を律動させ続けた。

「あっ、だめ、やぁ、もう、イクぅ!」

「僕も……くっ、イきそう」

「悠一、一緒にイこ?」

僕は律動を早める。ぱちゅんぱちゅんとリズミカルな音色が鳴り響く。

「ああっ、あ、もう、だめぇ!」

喘ぎ声が一オクターブ上がり、嬌声が部屋中に響き渡る。もう我慢の限界だ。

「出して、中に出して!」

「ああ、出すぞ!」

びゅるるるる。強烈すぎる快楽に、頭が真っ白になった。

「ああっ、やぁあああっ!」

ビクンビクンと奈々の体が折り曲げられる。力が抜けて、二人でベッドに倒れ込む。

「気持ちよかったね」

「うん」

「またしようね」

奈々が指を絡ませてきた。僕はその手を強く握り返した。

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【短編小説】劣情の暴発 夜凪 叶 @yanagi_kanae070222

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