ロリコンおじさん

むらびとA

第1話 イキリ勃つおじさん

 黒を基調としたシックな家具の並び置かれているマンションの一室。


「やぁ……さ、西園寺さいおんじさん……どうしてぇ……!?」


 日々の筋トレにより鍛えられてガッチリした男、身長189センチの大柄な西園寺にソファで押し倒されたゴスロリ少女は身動きが取れないようであった。


 西園寺は裾広がりのもみ上げと馬蹄形の口ひげ顔をゴスロリ少女の首元に近づけてその匂いを堪能する。


 ゴスロリ少女は前髪によって右目が隠れているが、もう一方の左目にはひどく不安そうな色が浮かんでいる。


「はぁはぁ……君が……君が悪いんだよ……。そんな可愛い格好して無警戒に俺の家に来ちゃうんだからさ。俺は注意したよね、女の子が男の家にホイホイ来ちゃ行けないって……それなのに……それなのに……」


 西園寺のゴツゴツした大きな手がゴスロリ少女の頬を撫で、そのまま肩から腰と触れていく。


「はぅああ……駄目ですぅ……西園寺さん」


 ゴスロリ少女は涙目になって今にも泣き出しそうである。


「はぁはぁ……君のせいで俺の下半身は人生最大にイキリ勃っているんだから。しかも、君は俺に嘘をついていたね。成人女性だなんてねぇ……なんて悪い娘なんだ……じっくり、ねっとり、お仕置きしないとね」


 舌なめずりしながら西園寺の手が腰からゴスロリ少女の太ももに伸びてくる。


「ダメぇ……どうして……西園寺さんは大人なのにぃ……ボクなんか」


 ゴスロリ少女が抵抗するかのように身をよじるが西園寺の腕力に対して、意味はさほど無い。


「ふっふっふ……俺は最初から名乗っていただろう?」


 言いながら西園寺は上着を脱ぎ始める。


「俺は ロリコンおじさん JSをこよなく愛する男だ」


 西園寺はついでにズボンのベルトも外し始める。


「大丈夫、優しくするから……心配しなくてもいい」


 ゴスロリ少女は泣きそうな顔で西園寺を見あげている。


「君を今日ママにしてあげよう」

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ロリコンおじさん むらびとA @murabito4649

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