第10話 世界最大のギルド

「久しぶりに見たがこれはでかいな…。」


巨大なギルドを前にしたアベルはそう口にした。

この大型ギルドは1階に受付カウンターがあり2階と3階に食事ができる酒場が作られている。4階と5階は関係者以外立ち入り禁止の事務の仕事ができる空間が広がっていてその時点でで広いのだがこのギルド最大の特徴は訓練場があるところだ。

カウンターの横の扉を開くと広がっているのは室内訓練場。肉体訓練は1、2階が最適である。

3、4階は魔法の訓練が行える空間が広がっており的などが用意されている。


以上のことがあるのでアベルが驚くのは当たり前なのである。


「確かに大きいね。ギルドにはあまり立ち寄ったことがないけどそれでもここが大きいのは分かる。」


と、レイラが言うほどだった。

2人はギルド前の少し大きい扉を開きギルドに入る。

ここにきた目的はレイラが冒険者登録をしたいと言い出したからだ。

わざわざここに来る必要はなかったが前の街だとフェンリル討伐の噂が広まっている可能性があるため1番近い街のギルドを探した結果ここになった。


レイラがカウンター前に立ち、ギルド職員に声をかける。


「冒険者登録ってできますか?」


「かしこまりました、冒険者登録ですね。まずこちらの紙に書かれたことをご記入ください。」


「えっと、職業ジョブは魔法使いで…。」


少しして、レイラが職員に声をかけた。


「終わりました。」


「ありがとうございます。それでは少々ここでお待ちください。」


そう言ってギルド職員は奥の方へ行った。

レイラがアベルに話しかける。


「あの紙って冒険者カードに必要な情報を聞くものだったの?」


「ん?ああ、そうだ。冒険者カードは身分証になるからああゆうものも必要なんだ。」


「そっか。」


少ししてギルド職員が戻ってきた。


「どうぞこちらです。」


「あ、どうも。ありがとうございました。」


「またのお越しを。」


2人がカウンターから離れる。


「一旦上の食事できる場所で落ち着いて話すか。」


「うん。」


2人は階段を上がり、適当な席を選んで店員に水を頼んだ。


「とりあえず、1週間くらいはここに滞在しよう。ここにあるクエストはやってみたい。」


「そうだね。旅の目的がどこかに辿り着くとか何かを倒すとかじゃないからそれでいいと思う。」


「宿はどこがいいんだ…?」


「ここについてあまり知らないもんね。」


「流石にどこに泊まったとかも覚えてないからな…。」


そこで店員が水を持ってくる。


「お客様、宿をお探しですか?それでしたらギルドの目の前にある宿がお勧めですよ。」


「あの大きな…?」


「はい。冒険者向けの宿なので安いですし食事はここでできます。」


「なるほど。ありがとうございます。」


宿を教えてくれた優しい店員は奥に戻って行った。


「じゃあ、ここの目の前のところにするか?」


「特に拘りはないしそれでいいかな。ここらへんの建物は全体的に大きいね。」


「ああ。そうだな。」


そういってアベルは窓を見る。

確かに横に広い建物が多い。

奥の方には住宅街らしきところが広がっているがそこ以外は全体的に広い。


「土地が広いんだろうな。」


「私達が見たら方の反対側が海かな?」


「堤防があるからどっちにしろ見にくいな。」


「そうだね。あ、それで他にはすることないんだっけ。」


「いや、できれば前衛職の人がほしいからパーティーメンバーの募集だな。」


「あ、そうだったね。」


旅の目的は漠然としているが森にいる魔物を舐めてはならない。

群れをなす魔物もいればフェンリルのように強力な魔物もいる。魔法に耐性のある魔物も出会うかもしれない。


「剣士か闘士がほしいな。」


「闘士っていうのは?」


「素手で戦うジョブだ。」


「…中々にパワフルだね。」


「いや、意外とバカにできないジョブなんだよな。」


闘士はどのジョブにもない特徴がある。

それは『クールタイムがゼロ』と言う点だ。

どんなに高い火力を出せる技を持っていようがクールタイムというものが存在しない。

剣士と組み合わせて布陣を組んで戦うと戦線が安定する。


「じゃあ、クエスト探すのと同時に募集かけてみる?」


「そうだな。」


方針が決まったところでアベルはお腹が空いていることに気づく。


「…ここで昼飯食べないか?」


「ん。私もちょうどお腹空いてたんだ。」


ということで2人はそこで食べることにした。

資金についてはアベルが魔導士ということとフェンリル討伐での報酬があるため溢れかえっている。


「私オムライスで。」


「んー、じゃあ俺スパゲッティで。」


「かしこまりました。」


2人は各々食べたいものを店員に伝えて出されていた水を飲む。


「…アベルは魔法のことで聞きたいことある?」


「急にどうした。」


「いや、元々魔法を教えるっていう約束で始めた旅なのを思い出して。」


「そうか…。じゃあ遠慮なく。」


そうしてレイラの魔法授業が始まった。


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10話目にして初めてこーゆーこと言いますが、面白かったら⭐︎を恵んでください。

僕は⭐︎で息してるんで。


あと凄くどうでもいい話ですが「hololive production」に行きました。

山手線が止まってるとか止まってないとかで使えなかったんでわざわざ都営三田線で大手町まで行って行きました。(勿論大手町では迷子になりました。)

不満タラタラで行きましたが大満足です。

皆さんも是非ホロライブ見てください!(最終的にホロライブ宣伝で終わる。)


あ、更新遅れたの理由がこれ?

ハハッまっさかあ?

…ごめんなさい。

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杖の旅 つー @TsuOe

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