第19話 泥棒猫
ウチの子になってすぐの頃のボンは野良時代の名残か人の食べ物を奪うことが偶にあった。
まあ時の流れと共にそんな事もなくなっていったけども。
あ、でも何か野菜は好きやったなあ。
白菜とか置いといたらよく齧られてた。
そんなボンの野良時代の癖が抜けきってなかった頃の事なんやけど。
ある日学校の昼食の時間にお弁当開けたらなんか魚の欠片みたいなん入ってた。
焼き魚かな?それのほんま一欠みたいなやつ。
なんやこれ?なんかのきっかけで菜箸に欠片付いてたん気づかんとそのままおかず掴んで一緒に弁当箱に入ったんやろか?とか色々考えた。まあ考えた所でわからんかったけど。
帰宅して母にお昼の事話したら最初何の事?みたいな顔してたけど、突然はっ!となった。
確か弁当箱に焼き魚入れたはず!と。
でも実際私の弁当箱には焼き魚は入ってなかった…そして欠片が1つ…。
因みに弁当の用意してる時ボンがウロウロしてたらしい。
謎は全て解けたっ!犯人は…ボンや!
真相はこうだ!
母がお弁当用意する→出来上がったお弁当を冷ます為にふたを開けたまましばらく放置→その隙にボンが私の弁当から焼き魚を奪取→その時に一欠落とす→焼き魚消失に気付かず蓋閉める。
これで完全犯罪の完成や☆
母と2人で爆笑したよね!
ほんま真実はいつも1つやでぇ。
全くボンちゃんは。この泥棒猫!
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