Peace
第4話
《Peace》
彼から急に
『夜に会わない?』
って言われた。もちろん返事をした
『いいよ。飲みたいからお酒のじーはん前ね』
2人で夜にお酒を飲んだ。それも外で。浮かれてちょっと強いものを2人で飲んだ。私は酔って一輝は酔わなかった。
『強いね』
『ちょー弱いじゃん』
『酔わないと思ったんだけどな笑』
『調子に乗って強いの飲むからだろ』
この時間すごく幸せだなって思った。外で飲んでたらバレる可能性もあったはずなのに。そんなこと気にせずに飲んでた。内心バレてもいいかなって思ってた。
飲み終わって歩いてる時彼が煙草に火をつけたの。
その時彼がすっごく眩しかった。月の光に照らされて吸ってるのが、美しいなって思ってしまった。
『ねぇ私にも半分ちょうだい』
彼はびっくりして咳き込んだ
『え、まちゃ吸わないじゃん。どうして?』
ちょっと返答に困った。
『あなたが好きなものを私も好きになりたいから』
ちょっとだけ嘘ついた。
本当はあなたとかんせつキスできるって思ったから。
そんなこと知らずに彼は
『いいよ』
素直な彼にキュンとしたのは内緒。
初めての煙草なのに初めての感じがしなかった。
早く吸い終わって、聞いてみた。
『これなんて銘柄?』
『Peaceだよ』
『へぇーそうなんだ初めて聞いた』
こんな会話をしたはず。あんまり覚えてない。
急に寂しくなって。まだ別れたくないって思った。
そしたら彼が
『ホテルで飲む?』
こんなの断る理由なんてないし、断らなくていいと思った。彼の裾を引っ張り照れながら頷いた。
『かわい』
彼は私の腕を引っ張ってホテルに連れてった。
部屋に入ってベッドに押し倒された。キスもした。
そしてSEXもした。初めて一線を超えた。
私は初めてだった。一輝は違うようだった。
初めては全部一輝で嬉しかった。
激しすぎて、疲れた。彼が
『喉乾いたね』
『飲もうよ』
1缶開けて口に含んで私にくれた。飲み終えて私が
『誰に教わったの笑エロい笑』
そう言うと彼はまたスイッチが入ったように、指を絡め目を閉じて、体を委ねた。
ことが終わると、2人で煙草を吸ってお風呂に入って一緒に寝た。
朝起きると。彼が隣にいた。夫婦みたいだななんて思った。お風呂に入って服を着て、部屋を出る前にキス。
『またね』
『おう』
私たちは愛し合ったけど、他人だ。
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