天才とバカは、いずれ魔法学園へと名を残す
それって素敵
プロローグ
約100年ほど前、地球に隕石が落下した。
隕石は紫色のオーラを放っており、そのオーラはまるで
そんな、ある日遭難した登山客が偶然その隕石を発見した。
「何だこの石? 一つだけで目立ちやがって」
登山客は紫色のオーラに惹かれ隕石の目の前まで導かれる。登山客は山の中で一つだけ、見た目も大きさも色も何もかも変わっている石を興味深そうに眺める。
「ハハ神様が宿ってたりしてな、あ?」
突然隕石が紫色の輝きを更に増し始めたので、登山客は一歩後ろに下がる。
「ゴホン、ゴホン、えー聞こえますか?」
隕石が登山家の脳内へと直接語りかける。
「えーっと、聞こえてない感じかな?」
「・・・・・・」
「んー何か間違えてるのかなぁ。あ い う え お 合ってるー?」
登山客は鞄を地面に下ろすと隕石の上へと腰掛け空を見上げる。空には綺麗な星空が広がり、星の一つ一つに亡くなった妻との思い出を写し出す。
「はぁ、俺もそろそろみたいだな、まぁこれも運命ってか」
「え、やっぱ聞こえてるよね? おーい 聞こーえてるなら、はい手ーを上げて」
「ハハハ、ほらよ」
登山客は苦笑いしながら手を振る。
「はぁ信じてないみたいだね、まぁいいけどさ」
「そう調子を落とすなよ、俺の最後の肴なんだ楽しくやろーぜ、相手は俺自身の幻覚なんだけどな、ハハこれが走馬灯ってやつかな?」
登山客は隕石をバシバシと叩きながら、酒をぐびぐび飲む。
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1年後
「マジかよ、お前俺の幻覚じゃ無かったのか!?」
「うん、てか気づくの遅すぎな」
隕石はオーラで、スパンと登山客の頭を叩く。
「イテテテテ、はぁ何だよじゃあとっとと帰りゃ良かった」
「いやヒロキもう帰れないよ」
「帰れない? それはあれか地球外生命体のお前が、俺のこと気に入って星まで連れてこうってことか? ハハハハハハ」
元登山家のヒロキは冗談を言って笑いながら、バシバシと友人の隕石を叩く。
「だったらとっくに連れて帰ってるだろ、そんなんじゃないただ・・・・・・」
「俺が一度死んでるって話か?」
ヒロキは隕石に座りながらニヤリと星空を見上げる。
「なんだ気づいてたんだ。まぁ大体そうだよ、ヒロキは死ぬ直前でオレに触った事で体が変化したんだ。魔素が無いと生きられない身体にね」
「ハハハハハ 不便なもんだな、これからお前を抱えて生きろってか?」
ヒロキが隕石を抱えながら会社に通う姿をイメージすると、テレパシーで隕石にも伝わる。
「ぶっ、そんなんじゃ無い、けどまぁヒロキには生きてて欲しかったんだけどな」
「にはってお前」
隕石が薄く紫色にチカチカと輝き始め、周囲の風が強くなる。
「オレにはもう時間が無いんだ、この星に魔素をばら撒くって仕事を終えたからさ。残された仕事は一つ、この星に願いを込めるっていう大仕事だ」
「願い?」
「あぁ、それがこの星を動かす魔素の指針となる。本当はもっと人が多いところに落ちたかったんだけど座標ミスしちゃってな。長い事お前を観察させてもらった。そして分かった、お前は信用できる。最後に願いを込めてオレと死んでくれ‼︎」
「無茶言いやがって、そんないきなり」
「急なのは謝る、お前の咄嗟に出る言葉を求めてんだ。それと願いを込めないと地球は魔素の暴走で爆発する! 悪いが急いでくれ」
「チッ、選択肢はねぇってか」
ヒロキは目を瞑ると、一番に妻との日々が広がる。
(いつもお前が話してくれた御伽話、お前が居なくなってからずっと思ってたんだ。あんな世界が実現したらなって)
地球が紫色に包まれる、世界には魔力が発現した瞬間だ。
「どうだいい願いだったろ?」
ヒロキは口角を上げたままバタリと倒れ込む。
「あぁ、お前を選んで正解だったな」
隕石はピキリと割れ、魔素へと変換され消滅する。
そして舞台は100年後の日本に移る
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ありがとうございます
軽い気持ちで応援してくれたら嬉しいです。
こちらのエピローグは3/16日に更新したものです。軽い気持ちで是非アドバイスを下さい。特に最初の方の話数をもっと素敵にしたいです!素人なので色々教えて頂けるとありがたいです
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