痔の本を書いたら、宇宙人がやって来てUFOに拐われた。
ぢんぞう
第1話「宇宙人との遭遇」
夜中に車を走らせていると、空に光る物が飛んでいた。
次の瞬間、ボクはベッドの上で目を覚ました。
目の前にグレーの宇宙人。
宇宙人のマスクをかぶったいたずらか?
ボクはどうしたのだろう?
車に乗っていて、後の記憶がない。
運転しながら失神して電柱にでもぶつかったのだろうか?
宇宙人のマスクをかぶった人がボクを見ている。
「ボクはどうしたの?」
悪ふざけをしている妻だと思いたずねた。
「アナタは実験体」
宇宙人のマスクをかぶった者が喋った。しかし、妻ではなく、聞き覚えのない声だ。
周りを見るとベッドがいくつもあり、人が寝ている。
「ワレワレハ宇宙人だ。地球人の排泄を研究している」
なにか手の込んだドッキリ番組なのだろうか? しかし、排泄を研究ってなんだろう?
ボクの腹の上には機械のような物があった。
「オマエの年齢はいくつだ?」
宇宙人のマスクをかぶった者に年齢を聞かれ「61歳です」と答えた。
「地球人の寿命は60歳くらいではないのか?」
寿命? 何を言っているんだ? ボクは幻覚を見ているのか? 実は重症で痛み止めの薬を打たれていて、副作用で幻覚と幻聴が聞こえるのだろうか? 面白いので幻覚と幻聴に付き合って答えた。
「人類の寿命は国によって違いますが、日本人は80歳くらいです」
「オマエの肛門には昔の傷跡があるが、今は傷やイボが無い」
宇宙人のマスクをかぶった人は変な事を言い出す。これも幻聴なんだと思い答えた。
「ボクは50代の時に痔で苦しんで、独自の方法で痔の治し方を見つけました。今は快適に排便をすることができます」
「オマエの話しは興味深い。もっと詳しく話せ」と宇宙人のマスクをかぶった者は言った。
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