第5話
もう一度扉があった場所を見る。やはり、そこに扉はない。
七不思議の七つ目は本当だった。そして、七不思議に相応しすぎるほど、不思議な出来事だった。
他の部員や意見をくれた人に結果を伝えるか悩んで、とりあえずスマホを見る。そして、驚く。
部屋に入ってから、まだ五分しか経っていなかった。感覚ではもっと話していた風に感じたのに。
そして、私は彼との会話や、彼の雰囲気、そして真面目に話していた時の彼をを思い出して、決意する。
この不思議な出来事は誰にも言わないでおこう、と。
私はもう一度紙を見て、部室に戻り始める。
まるで、本当は体験してないんじゃないかと思うような不思議な出来事。
だけど、私の手元には、確かに彼と話していた証拠となる四つ折りにされた紙があった。
"きっとまた、彼に会える"
何故かわからないが、私はそう思った。
確かにそこにいたんだ…。 瑠璃柚歌 @yuzuka_ruri
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます