第1話
私、
通称オカ研と呼ばれるこの部活は、全校生徒が調べてほしいと言ったことから、部員個人が気になっていることまで、幅広く調査している。
ある日、そんなオカ研に七不思議の七つ目、
黄昏時に学校のある場所に行くとその時だけ現れる部屋がある
という噂について知りたいという意見が寄せられた。
なので、私はここ最近、黄昏時に学校の至る所を散策しているのだ。
いろんな場所を探し始めてから、早数ヶ月…。
私は、ついにその場所を見つけた。
明日もその場所にあるとは限らないんじゃないかと思い、とりあえずスマホ片手に、迷わず目の前に現れた部屋に入った。
部屋の中は案外普通だった。
学校の教室というよりは、誰かの部屋みたいな感じ。
部屋の中には机やソファ、棚などがある。
そんな部屋の真ん中ら辺にあるソファに、同年代くらいの男の子が気持ちよさそうに寝ていた。
その子は、まるでゲームの世界から出てきたのかと思うほど、現実離れした綺麗な顔立ちで、肌は白くて透き通っていた。
一度でも触れたら壊れてしまうと思ってしまうくらいに、儚い、そう思わせるような感じだった。
ギィー、バタン
扉が閉まった。
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