ももちゃんとでんせつのがまぐち

加賀倉 創作【FÅ¢(¡<i)TΛ§】

ぜんぺん

⚠️ほんさくは、あーる3していです⚠️

 


 きょうは、

 きんようびのよる。


 あしたはほいくえんがおやすみなので、

 ももちゃんは、

 おばあちゃんのおうちにおとまりです。



「ももちゃんや、ももちゃんや、こっちおいで」


 ももちゃんのおばあちゃんが、ひそひそごえで、そういいました。


「わー! ももちゃんそっちいくー! わー! おばあちゃん! なぁに?」


 ももちゃんは、だいすきなおばあちゃんのほうに、とんでいきます。

 

 🍑🪽〜ビューン!

 こめ1ももちゃんのせなかには、じゆうのつばさがはえています。


「これ、どうぞ」


 おばあちゃんのてには、とってもれとろなばばくさい、がまぐちざいふ。


 それは、ただのがまぐちざいふではありません。


 でんせつの、がまぐちざいふです。


「え! いいの!? これ、おばあちゃんのだいじなおさいふ!」


「いいのよ。ツイニコノトキガキテシマッタ…でもままにはないしょだよ。みつからないようにね」


 がまぐちざいふは、おばあちゃんのしわくちゃのてから、


 ももちゃんのちいさなおててに、てれぽーとしました。


「おばあちゃん! ありがとう! だいじにつかうね! わーい!」


 おばあちゃんは、よろこぶももちゃんをみて、にこっと、ほほえみました。


 するととつぜん、おばあちゃんは、くるしそうにむねをおさえました。


「ああ! くるしい!」


 おばあちゃんは、たおれてしまいました。


「え! おばあちゃん! どしたの! だいじょうぶ? いたいいたいのーとんでけ!」


 ももちゃんは、おばあちゃんのことをしんぱいして、おまじないをかけてあげました。


「うん……じゃあ……いってくるね」


 なんとおばあちゃんは、そらたかく、とんでいってしまいました。


「え! なんでー!」


 びっくりももちゃん。


 そんなももちゃんのせなかのつばさは、いつのまにかなくなっています。

 こめ2おばあちゃんはさいごのちからをふりしぼって、ももちゃんのせなかのつばさをもぎとりました。


「あ! そういうこと!? りかい!」


 ももちゃんは、すべてをりかいしました。


 おばあちゃんは、ももちゃんのつばさをつかって、てんごくにいくのです。


 そしてももちゃんは、でんせつのがまぐちざいふの、けいしょうしゃになったのです。

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