③ 4月~9月 ペナントレース

第3話

3月末、いよいよ公式戦が開幕します。


セ・リーグとパ・リーグの各6球団が、それぞれのリーグに分かれて、リーグ優勝を賭けて戦います。

試合数は1チーム当たり143試合(2019年の場合)。

そのうち、リーグ内での対戦は125試合(25回戦の総当たり制)、あとの18試合は「交流戦」です。


各リーグの優勝チームに与えられるのが「優勝ペナント」と呼ばれる巨大な旗です。この優勝ペナントを賭けて競い合うリーグ戦なので、通称「ペナントレース」と呼ばれます。


このペナントレースこそがプロ野球の一番の醍醐味であり、6か月の間、野球ファンは1戦1戦の勝ち負けに熱くなるのです。

特に、後半の8月以降ともなると、どのチームが優勝するのか、応援しているチームはAクラス入りできるのか、と日々のスポーツニュースの順位表から目が離せなくなります。


カープは、2016年から3年連続でこのペナントレースで優勝しており、2019年は球団初の4連覇という大きな目標に向かう年となります。

もちろん他チームも徹底的にカープをマークしてくることでしょうから、決して簡単ではないと思いますが、緒方監督にはぜひその偉業を達成してもらいたいですね。



さて、先ほど「交流戦」と呼ばれる試合が18試合あると言いましたが、もう少し詳しく説明しますね。

交流戦とは、普段は対戦することのないセ・リーグとパ・リーグのチーム同士が、3試合ずつ(×6チーム=18試合)行う試合のことです。

ペナントレースの中盤に当たる6月に行われます。交流戦のみの勝利数による順位も記録されます。

また、交流戦で多く勝ったほうのリーグは、その年の「ドラフト会議」で有利な条件が与えられます。


近年、この交流戦が、ペナントレースの展開を大きくひっくり返す“ジョーカー”のような存在となっています。

カープはセ・リーグなので、私はセ・リーグを応援しているのですが、残念ながらここ数年はパ・リーグのほうが圧倒的に強い。

ペナントレースの前半でせっせと稼いだ「貯金」(勝った試合数から負けた試合数を引いた数。これがマイナスになると「借金」と呼ばれる)を、ことごとくパ・リーグに持っていかれるという悲惨な状況になっています。うううっ、頑張れセ・リーグ。

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