歌集【生きる才能】

Unknown

歌集【生きる才能】

・卒アルの集合写真に載れなかったような奴の希望になる


・孤独な社会不適合者の光になるのだ 全員来いよ


・このまま終わってたまるかよ 諦めたくねえよ 死にたくねえよ


・売春婦 帰宅してすぐゲロを吐く 未来に向けて今を殺して


・強い相手に何度ボコられても立ち上がる そんな男になるぜ


・今に見てろ傷だらけの内面で精神科から虹を架けるぜ


・雨が降った後には虹が架かるから俺はみんなで見に行きたい


・この狂った世界で頭おかしくならない方が頭おかしい


・病室から病人が魂込めて叫んでやる君の分まで


・やられっぱなしで悔しくねえのかよ 俺は悔しくて仕方ないぜ


・どうせ悪夢しか見れないなら誰よりも楽しい悪夢を見ようぜ


・パパは蒸発ママは酒浸り わたしは幸せになってやる絶対


・頭おかしい子 バカな子 寂しい奴 俺がいるから大丈夫だよ


・やっと分かった僕に必要なのは酒じゃなくて他人の笑顔だ


・俺は燃えるゴミじゃない だから燃えるゴミの日に首つりロープ捨てた


・俺は床頭台から歌を詠んでる 病室の中の革命


・イヤホンで耳を塞いで歩き出せ 外の世界はМVと化す


・ひきこもりニートアル中メンヘラで四面楚歌でも「そっかそっかー」


・原風景 山道田んぼ 川の声 君が笑い 僕は釣られた


・イカれてる ほんとにそうか? 世の中がイカれてるだけかもしれねえぞ


・ロックンロールとあなたが大好きだ いつか二人でライブ行こうぜ


・嘘ついた ギター弾けると言っちゃった やべーどうしよ助けてくれよー


・タダよりも高いものない 人の愛 時間と想い 死んでも死なぬ


・童貞を舐めんじゃねえぞ 誰からも好かれないけど誰からも嫌われもせぬ


・ウクライナ 地雷処理する女性たち 殺されるのは兵士以外も


・神様は冷たいんだ だから俺は体温のある君を信じる


・最高だ 精神科とはキャバクラだ 保険は利くし何でも言える


・正社員だったころのトラウマは 今は言えるんだ 癒えてはいないが


・病院のロビーのテレビつまらねえ スキージャンプは憧れるけど


・憧れの歌人がいます 大好きだ でもいつかは超えてみせるぜ


・ビール好き 猫も好き 君も好き でも自分のことはどうなんだ


・ニルヴァーナのニート・コバーン大好き あ、カートだった ニートは俺だ!


・終われない こんなところで消えねえぞ 魂燃やせ命を削れ


・君が好き 僕は閃光 君はどう 壊れかけでも稲妻になる


・お葬式 俺が火葬で焼かれてもミディアムレアで出てきますから


・ああタバコ 君に逢いたい愛してる入院中は吸えないもんで


・忘れない 俺の腕をタバコで焼いた日 僕はいつでも覚えてる


・味薄い病院食を食べた ああ母のあのカレー食べたい


・奪いなよ僕からすべて あーでもね 孤独だけはね 盗まないでね


・死んでやる! そう叫びつつスーパーの半額メシを酒で流した


・精神科 病院の外の空気が吸えないことが割とストレス


・ロックは俺の翼だぜ 透明の羽を授ける大親友だ


・敵は俺で世界じゃない 立ち上がれ 内面にクーデターを起こせ


・暗い部屋 ひとりぼっちでないている こころやさしき 最高の友


・ねえ聞いて この世は精神病院に一生涯いる人もいる


・奇跡はな 起きると信じてる馬鹿にしか絶対に起きねえんだぜ


・俺はなー 病気も障害も全て俺の武器として使うんだよ


・プロ野球選手になれずアラサーだ 今は新たな夢があるんだ

・今の夢 それは好きな子とカラオケ行ってオールすること


・許せねえ どうして優しい奴ばかり泣いていてゴミが笑うの?


・好きな人ほど何故か傷付けるよ 言葉のナイフと透明の血で


・どうしてだ 素直に生きれば生きるほど「病気だ」となじられるのは


・ひきこもり 実はヤクザに似ているんだって思うの俺だけですか


・木の枝に白いお化粧 綺麗だが 普段の君も素敵なんだぜ


・「雪だね」と言い合えたんだ 久しぶりに雪に感謝できたんだよ


・死にたいのは俺がほんとは生きたいからである 心配すんな


・俺の心の中では 第千次世界大戦が勃発中だ


・不眠症で君が寝れないのならば俺がずっと君を笑わせる


・最低のやり方しか知らなくてもそれで生きてたことは誇れる


・俺に負けたくないんだよ絶対に負けたくないよただそれだけだ


・自殺した友よ 俺はまだしぶとく生きまくりだぜ おれは死なねえ


・シロップのライブに行ったら君がいて嬉しくて泣きそうだったよ


・いきたいな 二重の意味でいきたいな いきたいからこそ死にたいんだ


・お前の人生も俺の人生もゴミじゃねえだろ やり直そうぜ


・俺たちは見えない何かに虐げられてきたから反撃しよう


・脚のケガ 看護師の尽力で痛みは消え笑顔が残る


・エミール・シオランの思想は「おおむね」同意するから「デカパイ」が好き


・もしも俺が全世界の大統領になれたら銃は花になる


・リンゴ好き シャクシャクだから 釈由美子も好きですねえ シャクシャクだから


・深夜高速のパーキングエリア大好きなのだ人間模様が


・光の速さで突っ走れ電撃の如きパワーでフルスロットル


・俺に残された時間は多くない だから叫ぶぜ無言のままで!


・「愛してる」そんな記号じゃ足りない 人類初の二人が良いのさ


・野球好き やるのも見るのも だけど俺は野球部でいじめられたわ


・手首切るとドパミン出るらしいけどそんな方法より俺を頼れ


・タバコくれ テリアの赤が吸いたいぜ 君の心は真っ逆さまさ


・君と僕 似た者同士 自分を壊す かろうじてまだヒトの形


・君が泣く だから俺が一発ギャグをぶちかましたら笑ってくれる?


・生きづらいならば生きづらいなりの方法論で生きればいいだけ


・好きな人のウンコならマジ食える そのくらい好きだし大好きだ


・三十一文字の弾丸にすべてを入魂してぶっ放したれ


・「おとなしい」奴ほど「おもしろい」のにな そんな奴らの個性殺すな 


・入院が暇すぎて音楽を聴きつつ歌を詠んでるが楽しすぎる!


・弾倉に残されし弾は少ない 三十一発でクーデター


・みんなが俺の事をアホだと言うと余計に燃える 滾る


・生きてるといいことあるね 好きなバンドの復活に新刊の本


・君と同じ時代に生まれてよかったなあと思う 本当だぜー


・暇な時 やることない日 泣いた後 俺の短歌は君と居たいな


・ロビーに出ると四人のおっさんが麻雀してて楽しそう


・両想いなのにどうしてうまくいかないんだろうな いつもいつもだ


・LINEを送るときに何度も推敲をするんです 誤字が嫌いで


・付き合って結婚したらその辺のコンビニで式を挙げてみよう


・一人きりの教室でいつもボーっとしてたんだが今思えば持ちネタ


・沖縄の美ら海水族館の便所にずっといた修学旅行


・酒と月 今まではそれが友達だったけど今はあなたさ


・赤だと俺が信じた色が君には青に見えてるかもね


・初恋の子の夢を見た 十六のあなたは生きてたら二十八


・俺が死にたいって言う事で君が笑うならいくらでも言いたい


・命は有限だ 叫べる時に叫ばねえとすぐ墓場行きだぞ


・世界はこんなに広大なのになんで君はいつも一人で泣くの?


・辛いとき俺が泣いたら君を不安がらせてしまうので笑うよ


・ガラス割って逃げれば入院暮らしとはサラバだが留置所はやだ


・野球でホームラン打った 俺が人生のホームラン打つのいつ?


・ちょ待てよ この病院は魚料理が多すぎだ マック食いてえ


・逆境でこそ俺は真のパワーを発揮するぜ経験上な


・頭の足りない俺でも分かってる 時間だけは俺に冷たいと


・無様だと笑われるのは慣れている 馬鹿にしてくれ 俺は頑張る


・人生で何度「死ね!」と言われたのか思い出すこともできないのだ


・「差別はやめましょうねー」と嘯くこと自体が差別なんだけど?


・三十四年も精神科に入院してる人と仲良くなった


・なぁ嘘だろ 明日も魚料理のオンパレードじゃねえか 朝と夕


・窓の向こうの曇天のその向こうに君の笑顔を想像した


・どうせ三振だとしても見逃しじゃなくて空振り三振が良い


・僕は基本的に独りぼっちだったけど例外的に仲間がいるぜ


・どんな歌を詠んだら君が救われるだろうかって悩んでいるぜ


・友達なんていなくていいんだぜ ネットがありゃ楽しいだろう


・あえて病室ではなくうるさいロビーで歌を詠むのも乙だろう


・小説家にも歌人にも憧れるのはどちらも人を救うから


・看護師も介護士も素敵だよなあ僕は人を助けてみたい


・何処へ行く そんなの知らん 風のまま海流のまま君に逢いたい


・俺の脚の治療に何人ものスタッフが力を貸してくださる


・ところで昨日降り積もった雪はすっかり消えてるがどうでもいい

・雪は消えようとも俺の熱き魂だけは消えぬと君に誓う


・忙しなく動きまわる精神科スタッフたちには頭が上がらぬ

・俺も困ってる奴を助ける仕事がしたいが故に作家志望


・そろそろ食事の時間であるらしい 今日の昼食はマックで頼む


・近づきたいと願えば願うほどに君と僕は遠ざかるんだ


・逢えずとも俺は君の生存わかるだけでもう嬉しくて嬉しくて


・聞いてくれ 昼食にバナナが出たぞ この病院エロすぎるだろう

・バナナはあまりにも卑猥すぎるので平静を保つことが出来ぬ

・そんな卑猥な食べ物を出す病院サイドにも問題はあるんだぜ

・もし今後マンゴーをメシに出すようなことがあったら俺は死ぬ

・バナナとマンゴーはもはやそういうことだろう このスケベクリニック!

・それはそうとバナナってエッチすぎるにも程があるだろ あはははは

二十八歳なのにバナナでウキウキだぜ 男なんてみんなそう


・入院歴三十四年のじいさんがいつも優しくて仲良し

・じいさんの名は青野 千鳥の大悟に似てるが歳は七十一だ

・青野さんは中卒で職人になりトラック運転手もした

・なぜ彼が三十四年も入院しているのかがまるで分からぬ

・身寄りが無いのかもしれぬ 「俺は死ぬまでここにいる」と彼は言った

・そんなの悲しすぎるから俺が青野さんのことを短歌にしたよ

・いつかプロになるから青野さんにはそれまで生きてもらわねえとな


・実は俺は藤井さんという七十の女性とも仲がいいぜ

・ものすごく親切で笑ってて俺をいつも励ましてくれる

・自身の息子さんと俺を重ねて見てしまうらしい なんか嬉しい

・藤井さんも青野さん同様「自分は死ぬまでここにいる」と言う

・そんなの切なすぎるから藤井さんの事も俺が歌にしてみた

・ねえいつか俺が本になれたらこの病院に寄贈してもいいかな


・俺の高校の卒アルの最後のページは真っ白だ 誇りに思う


・六法全書がロビーに置かれてる精神科は初めて見たぜ


・個人的に気になったのは「アソコ」についての本 面白そうだ


・好きな子がテリアのレッドメンソール吸ってるから俺も吸うの


・病院は不自由だろう? だからこそ心は誰よりも自由さ


・やっとエンジン掛かってきたぜ 行くぜみんなと共に虹を描くぞ


・コカ・コーラのジャケットを着たメガネの人が自販機を補充してる

・俺は君の心の補充員になりたいと勝手に思う次第


・生きるのがしんどいとか言ってるうちに俺の人生終わっちまうよ


・走れるうちに走っておかなければ俺は後悔の中で死ぬぞ


・ロビーの自販機にコーンスープが売られている故 買ってみようか

・我が短歌がコーンスープのような役割になれたら最高だな


・ドラマ「相棒」を見ていて思ったが俺は六角精児に似てる

・井口理 こっちのけんと あとはねぇ 六角精児 俺に似てる


・萩原慎一郎氏の「滑走路」を寝る前に読みパワーをもらう


・クズと呼ばれようが俺は俺の道をフルパワーで突っ走るだけ


・地元の友達なんて一人もいないけどそっちの方が良いよな

・見えない鎖に繋がれているようでキモイから地元の友達ゼロ


・精神科の外に出られずインスピレーションが湧きにくい それでも放て


・その辺の植物にも痛覚があるとしたら君はどうしたいんだ


・生まれつき頭がおかしいもんで すみませんね 迷惑かけちゃうよ


・どうしても欲しいものがある それは俺が生き抜いたご褒美なのだ


・メンヘラよ メンヘラたちよ 世界のド真ん中で咲き誇れ 往こうぜ


・こうなったら生きて生きて生き抜いてやりましょうよ なぁお前ら 


・「俺はおいそれと消えたりはしませんよ」ということは伝えておこう


・つらいなら歌で反撃 クーデターを起こしたいと思う次第だ


・汚い男でごめんな 顔と心の肌荒れがひどいのだ


・真っ白な部屋で目が覚めてここがアパートでなく病院と知る


・太陽に殺されそうだったら月に生かしてもらえばいいじゃねえか


・君が勇気を出して「大好き」と言ってくれて僕は泣いたよ


・人間不信のあの人が俺を信じてくれた意味を考えろ

・考えろ考えろ今 命は尽きてしまうんだぞ 今考えろ


・メンヘラはファッションなんかじゃないぞ 勝手になってしまうものです


・ほんのわずかに舞う粉雪を見てレミオロメンを思い出したる


・聞いてくれ「大浴場で大欲情」という凄いネタが浮かんだ


・死んだ友はあのバンドが新アルバム出したことも知らねえままさ


・ほんとに伝えたいことほど後回しにしてしまう癖をやめたい


・ロビーでただ座っている患者を見ていた 「何もしないをしている」よ


・不退転の覚悟で前進あるのみ 外れたレールを爆走だ!


・手首の傷なんてもう見慣れちまってなんとも思えねえんだよな

・てめえがどんだけ病んでてもいいから結婚してくれ 笑ってくれ


・午前十一時半のラジオ体操に参加した なんか楽しい


・君は痛いのは大嫌いで笑うのは大好きで分かりやすいね


・無から有を生み出すのはダルいけど好き これがほんとのダルビッシュ有


・青空 白い綿菓子 君と二人で食べたいが君は不在


・僕らは互いが互いの医師になってみたかったって夢があった

・でもリアルは非情で互いに患者でしかなかったんだ 無情だな


・不自由の中にも自由はあるんだよ なんせ心は宇宙サイズ


・躁だからこそ今こそ走る 主治医の理解の上で歌を詠みまくる


・戦場の銃と兵器がガチで全て花束に変わればいいのに


・テレビで見たが「お遍路」って面白そうじゃね? 誰か俺とやらねえか?


・ロビーの窓際にいつもいるのだが三毛猫が芝の上で寝てる(かわいい) 


・患者のじいさん二人が将棋を始めた さぁ勝つのはどちらだ~


・テレビの無い個室よりもロビーの方が詠えるね ニュースは良いな

・例えばフカヒレの天日干しのニュースとかね クソどうでもいいわ

・俺を天日干しにしたら旨いかな? 即身仏になるだけか


・ちゃんと観察すればこの病棟には多くの笑顔が見られる

・不自由ではあるが確実に人生のプラス経験になるんだ


・僕がプロになる保証なんて一ミリも無いのだが一ミリで良い


・シャープな体型じゃねえけどシャープペンシルをノートに走らせてる

・俺は創作に行き詰った経験がない いつも楽しいだけだ

・俺は若き伝説の歌人になるという強き想いで生きます

・そのくらいの決意が無いと萩原慎一郎は超えられねえから


・おーいみんな無職かーい飲んだくれかーーーいこのバカチンが~


・躁鬱の友は自殺したのではない 躁鬱に殺害されただけだ


・空調の効いた室内にいるから最強寒波と言われてもピンとこないなあ


・午後四時十五分の空が水色で寂しいような気がしてきたよ


・俺の悩みは宇宙より広いから宇宙を引き合いに励ますな


・すべてどうでも良くなると開き直って生きるの楽しくなっちゃう


・ゴミ屋敷 死ぬ覚悟で掃除するが途中で新品の漫画見つけた


・メンヘラの相手は疲れるよ だっていつ死んじゃうか分かんねえから


・全人類が君のこと好きになるのなら逆に俺だけは嫌う


・「フジテレビのガバナンスはガバガバなんすねえ」って言いたいだけです


・俺のしぶとさを舐めるな 俺は歌人にも小説家にもなってやる


・面倒 食事は単なる作業に過ぎないから面倒でしかない

・で、どうせ今日の夕飯も魚だろ? もう魚やだ 魚マジ無理

・ちょ待てよ 今日は鶏肉だったぜ やればできるじゃん 見直したよ~


・せっかく入院して暇なんだから創作にエネルギー使おう


・俺の鬱が重いと 母が花畑や湖に連れ出してくれた


・意味が無い恋や行為はこの世に一つも存在しないと信じる


・俺や君の孤独はいつか一つの物語になり人を救う


・「生まれてくれてありがとう」なぜ俺はこんな簡単なことも言えぬ?


・一月下旬に入院してから酒タバコ菓子を口にしてない


・何度も詠んでいるように俺はタバコに逢いたくて仕方ねえのさ


・退院して一発目に吸うタバコ死ぬほどうまくて泣くかもな


・2025は俺の正念場だからマジで駆け抜けていくぜ


・山田亮一とアフターソウル ってバンド マジで超おすすめする


・二十一時なので寝る時間だ おやすみなさい また生きて会お


・朝が来た 二月五日だ いつか退院パーティーがしたいなあ


・病室の窓から見えるツバメの巣 大きく育てよ健康にな


・放送禁止ワードを叫ぶおばさん 病状が強いね


・「ちょーウケる まじウケるんだけど」と言って大笑いするギャルと化すよ


・ずっと俺のそばにいてくれ 僕は独りじゃないんだ 私もうちも


・寂しいから歌を詠むよ 寂しいのは俺だけじゃないの知ってるよ


・君が落とした涙で育つ苗もきっとあるだろう 気を落とすな


・紀元前の哲学者より現代のニートの方が賢いはず


・大人ってなんだろうと考えた きっと余計なこと言わぬ人


・患者から千円あるかと聞かれたから「ないです」と断固拒否した


・ロビーに差し込む太陽光に負けぬような希望の光になる


・朝のラジオ体操を励行した 慣れると楽しいもんだな


・リネン交換という聖戦を終えた 不器用すぎて超手こずるぜ


・曲がり角 食パン咥えた看護師とぶつかりたいと想ふニート


・笑顔で自死するロシア兵の動画を過去に見た 俺は消えたい


・俺の絵具と君の絵具を混ぜてみよう どんな色になるのかな


・ロビーにしゃがみこんで震えてる女性 孤独に震え 手も震え


・俺には今しかないんだ 拙い歌に魂を込め解き放つ


・無言にて絶叫するぜ 魂の叫びがあなたに届きますか


・生きてれば何があるか分からない だってこの俺が恋に堕ちたぞ


・イヤホンを外せば患者の笑い声 楽しそうで俺は何より


・昼食はカツ煮であった 魚じゃないだけで僕はハッピーなのさ


・「大好き」の響きだけで俺は那須川天心より強くなれるぜ


・俺が人を見た目で判断しない理由 精神薬は太るから


・窓際に常にいるから暖かい青と白が超切ないです


・病棟の本棚に東京グールがある 大好きな漫画です


・吃音症の旧友は今は笑顔で生きてるのかなあ 幸あれ


・小説や短歌や歌詞や詩作はきっと人を救う


・短歌は純文学より遥かに売れないらしいが故に燃えるぜ


・俺は日本一暗い高校球児と言われていた なんかウケる


・高校の教室では誰とも話さなかったがネッ友はいたぜ


・まあそんな感じで今はネットに仲間が沢山いる時代だよ


・だからリアルで独りきりでも病むな 病んでも死ぬわけじゃねえ


・俺は作業療法に参加した 各々が好きな趣味を楽しむ

・カラオケ 麻雀 塗り絵 編み物等 ちなみに俺は短歌書いてた

・俺ほんとはカラオケでシロップ歌いたかったんだが勇気がない

・ちょ待てよ カラオケの選曲がジジババすぎるだろ 昭和だらけや

・でも残酷な天使のテーゼ歌ってた女性は歌うまかった


・病院内でいつも二人でいる男女がいる ああどうでもいいよ


・「当たり前」が「当たり前じゃない」ことに気付けたよ今更になってな


・あのユニクロは今やスポーツジムと化し僕のダイエット促す


・障碍者と健常者を区分するのは現代の通念だけ


・量子力学・哲学は動画で履修 読むより書くのが好き


・居場所は作るものではなくこじ開けるものに他ならぬ さあ開けろ


・並行世界の俺もきっとアホな夢を本気で追いかけてるのだ


・アフリカにはお金ではなく水を濾過する方法を与えるべきである


・アフリカとかどうでもいいからアパート帰りてえよ~腕時計見た


・君が骨になっても愛してる カルシウムまで永遠に大好き


・君がベッドで息を引き取る瞬間は俺が手を握っていたい


・愛し合うというこんなにも簡単なことがどうして難しいの?


・僕が君の心に貫通させた穴から悲しみがあふれ出た


・どんだけ絶望しても希望がそれを上回ってしまうんだよな


・「おれ」は働けていないが「おれ」であろうとする努力は頑張っている


・最低を知るものが最高の尊さを知るのだという


・中学までは優等生 高校で学年最下位になったよ


・見捨てないで 逢わなくていいからそばにいて ふらっとそばにいて


・病棟で俺の孤独に寄り添ってくれるのはロックと創作だけ


・おはようと言い合える患者の美しさよ 世界の人に「おはよう」


・病室の壁一面にペンキで絵を描きたいよ バンクシーみたいに


・禁断の果実を食べたアダムとイブに感謝だが農家にも感謝


・孤独は多大な財産だ 同じような奴と仲良くなれるから


・必死になるのはかっこいいことだ 「必ず死ぬ」のがヒトだからな


・病棟内で俺が特に親しい人が七十代なの笑う


・孤独は実は宝物なんだ これだけは捨てちゃいけないよー


・躁と酒の飲みすぎでスマホを失くした 私の命綱なのに


・真冬の便座は俺の心と同じくらい冷たくて尻冷える


・僕と君は泣きながら産まれた いつか愛を知るその日のためだろ


・高いハードルはくぐり抜けろ 飛ぼうとするとケガをしてしまうだろ


・日光はセロトニンの分泌を促す故 光を浴びまくる


・木が羨ましいよ だって外の空気を浴びれるじゃないか いいな


・雲に憧憬を抱いている ふかふかのソファみたいで気持ちよさそう


・腕時計が示す日付ばかり見てしまうのである 退院したい


・音楽とイヤホンが無いと入院に耐えられない いや本当に


・かつては太宰のように好きな人と死にたかったが今は真逆だ

・大好きな女がババアになり俺もジジイになり二人で笑う


・失ったもの数えてもキリがねえから俺は今あるもの愛す


・俺が得意なのが文章表現だけだしこれ一本で挑む


・せわしく働く病院スタッフを見ていて「がんばろう」と思えた


・心は天気にそっくり 雨だの晴れだのくもりだの やり過ごそう


・精神医学はアメリカが最先端で日本は追随している

・まあそんな真面目な話じゃなくてウンコの話でもしようぜオイ


・つくづく俺は自己中だと思っている 他者に優しいのは自己満だ


・他人が落とした消しゴムを拾ったら感謝されて嬉しかった


・「すみません」よりも「ありがとう」の精神で生きたいと思っています


・孤独すらも俺を見放すようなことが起きてもそれはそれで有りだ


・俺は生き延びてやる 心の中に巣食う闇と あと君の闇を救う


・九十九人が理解できなくとも残りの一人に伝わればいい


・アパートに帰りたいけどちゃんと治療した上で帰る それが使命


・バンプオブチキン まさに弱者の反撃 撃てえ!


・引きこもり生活の中では多くの内省と生きてきたつもりだ


・光なき窓に反射する俺の顔が死んでいて他人に見えた


・ノートとシャーペンで何ができるか考えた 今は歌を詠むだけ


・妹の難病の手術が迫り不安 患者仲間に相談した


・ノートに俺の光と闇を凝縮してシャーペンでぶちまけるのだ


・俺の周りからあなたが消えないか実は不安で仕方ないんだ


・これらの短歌がくだらない道楽と思うなかれ 俺は本気だ


・君が退職した会社に出前のピザと寿司を頼みまくろうぜ!


・人間を信じることに疲れた人に限って俺を信じてくれた


・「おはよう」を言い忘れてた 全世界のクズどもに良いことありますように


・「つらいのは自分だけじゃないということを忘れてはならぬ」と言い聞かせた


・不確定の未来を不安視しても苦しいだけ お笑いでも見ろ


・僕には夢があるが急ぐ気はない まずは健康が第一ですね


・他人に優しく出来るのは自分に余裕のある人だけなんだよ

・俺の入院は休息の側面が強いから心は余裕


・勘違いしてほしくない 俺はメンヘラではなく精神障害


・朝からフルパワーで張り切りすぎたから患者さんとおしゃべりする


・あいさつのついでに適当に世間話「今日は風呂の日ですね」


・スマホやパソコンの向こう側にいるあなたに愛を伝えるよ


・睡眠以外 短歌を詠んでる 疲れてないと言ったら噓になる

・はっきり言って超疲れている 少し休もうと思います 充電


・俺は生きるのが大好きだが残された時間はあまり多くない


・肝心な時にシャーペンは無い 肝心な時に君は居ない 嗚呼


・週に二度の風呂の日です 俺は脚ケガしてるのでシャワーのみです


・横殴りの雪 院内いるとどうしても世界の冷たさに無知


・ソクラテスは「無知の知」という言葉を残した 我「ムチムチ女」好き


・パスカルが「人間は考える足」って言ってたけど俺は手もある


・俺は職場で浮きすぎて天井突き破り大気圏突破する


・世界を救うのは大天才か大馬鹿だが俺は明らかに馬鹿


・「もう帰ろう」と君が僕の手を引いた でも「ごめん、まだやることがある」


・たまに理由もなく僕は自分を全否定して泣くけど平気だ


・寂しい時に君を考える すると余計に寂しくて馬鹿みたい


・ロビーの机に山のような洗濯物 俺の物も眠っている


・超感動する映画のエンドロールに青汁のCMを流せ!


・諦めた瞬間に夢への扉は閉ざされるから諦めない


・本当は笑うの大好きだからみんなで大笑いしてみたいよ


・君の「痛み」は理解できずとも「想像」は可能 イメージしろよ


・現代は一人●●の時代 ようやく時代が俺にマッチしたな


・タバコ一箱分の愛が欲しいな 俺が作家になれたとしたら


・躁病だからか真面目に世界を救ってやろうと思ってんだよ!


・たまに駅行くと線路に吸い込まれたくなってイヤホンつけている


・やはり俺は神は苦手だなぁ 俺の功罪は俺に決めさせろ


・光なんか見えないけど夢のパワーで堅い扉をこじ開けろ


・痛みと同棲生活を送っているよ でも痛みは家出してる


・母と父の子で良かった こう思えるまでに二十八年もかかった


・十九時 あえて部屋ではなくロビーで詠む 創作仲間がいるから

・決してお互い話すことは無いけど透明な絆で繋がる


・君は俺を「神様」や「一番のあこがれ」と言った。一緒に生こう


・悟った みんな「普通のフリ」が上手いだけ 「普通」なんてどこにもない


・夕暮れでキャッチボールしてる父と子を昔の俺に重ねてた


・バイトすらままならぬ精神状態 でも「そのままで良いよ」と君


・俺は何があっても自殺しないし魂を燃やす 生きるの大好き


・「生きる才能が有りますね」と昔褒められて超嬉しかった


・クソみたいな十代と二十代を送ってきまして二十八歳


・車に轢かれた猫の臓物を食い荒らすカラス 死ねばいいのに


・対人恐怖は治ったよ あ、タイ人が怖いわけじゃねえぞ


・「死ぬ勇気」が無いなら「生きる」という選択肢しか残らないんだよ


・クズな生き方でいい 命だけ繋いでおけば好転する

・三十歳、四十歳、五十歳まで時間はかかるかもしれん

・だが俺は保証するよ 生きてりゃいいことある 悪いこともあるけどなー


・実家には猫がいる 俺はアパート暮らしだ あと何回会えるかな


・目覚めたら辺り一面雪まみれ テンション上がりまくリング 嗚呼


・木の枝に載る雪に美を感じて葛飾北斎を思い出すよ


・大嵐・大吹雪だとしても泣いてる暇なんかない 俺よ走れ


・寒空の下で吸うタバコはさぞ旨かろう 退院後の楽しみだ


・「俺はここだ!」と叫びたくて歌を詠む 聞こえるか 俺はここにいるぞ


・好き好き大好きものごっつ愛してるぜ 今宵 俺とトゥギャザーしろ


・イヤホンが見つからない 駅のホームを探しても君は見つからない


・二十八年生きて同窓会誘われたことない みんな死んだ?


・俺の本気の魂の叫びが全世界に轟きますように


・昨日見かけた三毛猫は凍死してしまうかも これだけの雪だと……


・科学者は神を信じる人が多い 宇宙学者は特に多い

・宇宙の機序は説明できるが誰が何の意図で作ったんだい?

・神というか人間の上位存在は俺も信じる たぶんいる


・虹を見た白ワンピースの少女が交差点でくるくる回り踊る


・妹の入院費や手術費……俺が入院してる場合じゃねえんだ……


・垂直に降り続ける雪が人間社会の縮図に見えてつまらん


・人間の心は重力に依存せず四方八方に飛ぶべき


・教室には友人一人いない そんな高校生だった 昔

・高校ほどの地獄は無かった 毎夜自殺を考えていたのだ

・青春が無いというのも一つの青春だね うんこして寝る

・でも二十八歳になって大失恋した すると明るくなれた

・人ってショックすぎると逆に吹っ切れるんだなあと実感したぜ

・今もその人が好きだけど「好き好き」言ってると嫌われるから言わないです

・馬鹿な女が笑うから馬鹿な俺も釣られて笑うよ あはははは


・「あの頃はよかった」なんてシミったれたことは死んでも言わねえよ


・周囲に嫌われた時こそ自分だけは自分を愛してやれよな


・シャーペンとノートの社交ダンスを止めるな 俺には夢があるのだ


・創作が俺の生き甲斐なんだそれが分かる奴だけ着いてこいベイベー


・(ロビーでずっとノートに何か書いてるヤバいのがいるぞ)と思えよ


・読むより書く方を愛しているのだ おおむね書くのが好き デカパイ


・青空と綿菓子 二度と君と同じ型の商品は並ばない


・一生懸命大馬鹿なことを言ってます 大真面目に世界を救う


・数え切れぬほど精神科に入院してる人が沢山いるのだな……


・人身事故の現場に出くわしたことがあり今もたまに夢に出る

・電車遅延のアナウンスに舌打ちしてた奴を忘れないぞ


・道徳の授業は得意だった 先生の求める答えは一つ


・病んでるうちは誰もが孤独 銀河に仲間居ない でも俺は居る


・やさしくなりたいと思う 人を笑わせるのが楽しい 素直に思う


・老若男女よ恋をせよ 成就ではなく玉砕に価値ありけり


・死ぬ気で頑張っても社会で孤立した だから俺は作家になる


・本当にこの世と気が合わないのだ 規範に則ると死にたくてしょーがねえんだ


・一生作家になる夢を追うフリーターや無職でいい かっこいい


・オセロの黒が俺だとしよう 盤面の全てが白で埋め尽くされても俺は諦めない 死んでもな

【謝罪】四十八文字の短歌になってしまった。もはや短歌ではない。ん……? 四十八? AKB48……? なにかがおかしい。


・あーずっと椅子に座ってロック聴いてただけだから歌が浮かばん

・っていう歌が浮かんだわ もうすぐ夕飯だ めんどくせえな移動


・病院で買った湖池屋ののり塩ポテチに感動しているんだ

・ちょ待てよ このポテチこの病院の食い物で一番うめえ


・俺の糞な命が二十八歳にもなってやっとビッグバンを起こした


・昔職場でバレないようにリスカしてた 誰にも言えなかった


・本当に辛いことほど隠してしまうものなんだ 超隠してる

・それで人前では平気そうなフリが上手くなる つらいわけだ


・生きるの向いてねえけどさ夢見るのは自由 ぶちかましたれ


・無人駅 錆びたベンチに二人腰かけてくだらない話で笑う


・爆発シーンだらけのドラマチックな恋愛がしたい(アホ)


・お前ひとりを地獄には行かせねえ 俺もついでに参加しとくわ

・てかこの世がすでに地獄だろ これ以上我々を苦しめんなよ


・「ただいま」「おかえり」そんな普通に憧れる人は沢山いるのだ


・点と点がどこで線になるか分からないのが人生の面白さ


・脳の病気はだれしもなる可能性があるから知って損は無いぞ


・精神医学に関してはアメリカがトップだからアメリカの論文はおすすめ


・空の下で僕らは繋がってるわけねえだろ みんな孤独なんだ


・絶望すればするほど深奥に沸々と燃えるマグマなり


・俺は不器用すぎてたった数万字の文でしか「好き」と言えない


・教室でもネットでも教えてくれないことを俺は知りたかった


・せっかくの熱き魂が闇に呑まれぬよう俺は書き続ける


・俺は何もないからこそどこへでも行ける 夢のような孤独の日


・パソコンしか光源が無い部屋に早く帰りたいな アパートだよー


・僕は躁なんだ「へぇ、そうなんだ」うんそうさ 僕は躁の薬飲んでる


・雪の積もった枝に鳥が止まってて心のシャッター押す


・血に飢えたバンパイアのように俺は必死だ必死に休め


・山奥の病院に入って躁の治療中です落ち着いてます


・デジタルデトックスがマジで効いてる大自然は俺に優しいな


・メンタルの病気の人は情報の入れすぎに気を付けてね

・あと偏見や差別と闘う必要はあまりない 疲れるだけ


・僕は単細胞生物だ 明るい未来しか見えないんだよな


・他人の声がうるさいからもっとうるさいロックを聴くのだ俺は


・スカイダイビングがやりたい 気球に乗りたい 空に僕はなりたい


・車いすの患者さんが頻繁に自分の太もも殴っているわけが分かる


・「日々の小さい幸せを集めるのが大事なんだよ」と姉は言う


・ヒーローは遅れてやってくるんだぜ お前ら待たせたな さぁ行くぞ


・やってやろうぜ 舞台は整った 希望の大花火を打ち上げろ


・今なら言える「生まれてきてくれてありがとう」って しかもシラフで


・夭折した友達が「お前は文豪だから生きろ」と言ってくれたぜ

・肯定的に捉える 友は自死したことで苦から解放されたのだ

・死んだ友を思い出すとき何故か悲しみではなく明るさを想起する


・あ~1Kのアパートにダチ五十人呼んでバーベキューやりてえ


・麻雀してるおっさん 将棋してる二人 歌作してる俺


・空の一番奥を眺めるたびに死んだ友を想う 君の分まで


・冬の夜風は俺の心くらい冷たかった 昨年末


・「本当にヤバい時って涙も出ないよね」母がそう言っていたんだよ

・そういえば俺が今年泣いたのはガチで年始だけだな


・俺はひとりぼっちだから世界のみんなが平等な仲間


・たばこ税と家賃と公共料金を払うために作家になる


・自己の内面にクーデターやテロを起こさねえと俺は変われない


・君や神に負けるのはどうでもいいが俺にだけは負けたくない


・この世は死にたくなるほど面白く、生きたくなるほどつまらないな


・風の歌は聴かなくていいから俺の魂の歌を聴けよ


・俺が感じられる痛み苦しみ寂しさ全てを笑顔に変える


・仲間は一人か二人かあるいはゼロ人でもいい 心の中にいるから


・仲間はいつも光る板や箱の向こうにいるんだ また会ったな


・俺は使い捨てカイロみたいなものだ 冷めたらもういらないだろう


・生きる才能とは死なない才能と言い換えることもできるだろ

・俺は高校野球してた時メンタルの強さだけは死ぬほど褒められた

・何百回「死ね!」と怒号を浴びせられたか分からないが「死んでたまるか!」


・お前 負けっぱなしで悔しくねえのか 俺は悔しくて仕方ねえ


・俺は無言で存在を叫び続ける「君も俺も生きてていい!」


・病院の個室のカレンダーのラスカル見てるとパスカル思い出す


・初恋は十六歳だった でも相手が性犯罪に巻き込まれた(詳細は書きたくない)


・シャーペンで自由自在に暴れ散らかす カチカチが止まらねえなぁオイ


・人から愛される人間になりたくて仕方ないよ 愛されたいよー


・(ああ今幸せだなあ)と思って泣いてしまった過去があるんです


・他人と他人は通じ合えないからこそ想像力が必要だ


・俺は俺の中の闇を全て光へ変換する 角度次第だ


・ロビーの本棚に森見登美彦の小説ありけり 懐かしいなあ(高校の時好きだった)


・退院したら思い切りタバコ吸って笑ってやるのさ楽しみだ


・サヨナラ全ての悲しみよ いつか天国で君と酒が飲みたい


・俺が「短歌の時代」を作ってやる 躁状態なだけかもな


・最終的に幸せになれるなら不幸という過程も必要


・外を散歩したいけどここではそれもままならぬ 退屈で困る


・ロックンロールが無ければ俺は退屈で退屈で退屈です


・「そんなことない」と返事を期待し「俺の代わりなんてゴロゴロいる」


・俺なんであの子にあんな酷いこと言ったんだろう 分からない


・しあわせってどんな感じなのか俺に教えてくれ 俺は馬鹿なのだ


・遠回りなんてないからな 特にメンタル疾患の人の場合


・アナーキー・イン・ザ・1K 孤独な部屋で革命を狙うアホです


・1Kのアパートで君と宅飲みしたいと病室で想う

・人によってはアパートで宅飲みなんて超簡単なことだろう

・しかし俺にはハーバード合格くらい難しいのだ あはははは


・ネット仲間に何も言わずに入院してしまったからさっさとアパート帰りたい


・躁っぽい怒りを外に出しそうになり、必死に抑えた


・怒りも焦りも創作にぶつけろ 表にぶつけんな俺


・自分が超嫌いだから特別な存在にならねば気が済まねえ


・俺を「天才」とか「文豪」と呼んでくれた奴の正しさを示す


・躁じゃなくてマジで歌人になれると思う ぶちかましたれ


・夢を持つことはかっこいいことなのだ 命尽きるまで叫ぶのだ


・俺は天才 「生きる才能」がヤバい でもちゃんと伝わってるか不安


・僕の歌が人を救わないのだとしたら僕は何を救えばいい?


・スマホもパソコンも使えず外界から断絶されてるのキツイ


・眠くなった 昼寝でもするかな いっそ殺してくれねえか 無理かな


・一家心中を母が泣きながら提案してきたこともあったな


・何度でも詠うが俺は負けっぱなしのまま死ぬ気はねえからなー


・今まで何度俺が自殺未遂したと思ってんだ 俺は生きる

・今まで何度俺が自殺未遂したと思ってんだ 俺は生きる

・今まで何度俺が自殺未遂したと思ってんだ 俺は生きる

・今まで何度俺が自殺未遂したと思ってんだ 俺は生きる

・今まで何度俺が自殺未遂したと思ってんだ 俺は生きる

・今まで何度俺が自殺未遂したと思ってんだ 俺は生きる


・不妊治療をしてまで俺を産んでくれた母のためにも生きるぞ


・今まで何度俺が自殺未遂したと思ってんだ 俺は生きる


・俺が歯を磨くかポテチを食うか迷ってる今誰かは死んでる


・なぁ今度八十億人を収容できるカラオケ行こうみんな


・音楽機器を充電したいがせわしい看護師を見ると頼めぬ


・馬鹿な空想の国に生きる 大人だとも子供だとも言われた


・俺が今も生きてんのは全ての自殺に失敗したからだ

・だから偶然全ての自殺に失敗した幸運に感謝する


・救いようのない馬鹿だけど人の心だけは捨てないようにする


・床頭台やロビーのテーブルで無言で生存を叫ぶのだ!


・テレビで昭和歌謡を見てる車いすのばあさんが可愛い ははは


・鏡に映る男が俺だと思えない時期は終わった どうやら俺は俺


・「●●は●●のままでいいよ」と君に言われ どれだけ救われただろう


・希望は絶望からしか生まれぬ 俺は死にたい奴の希望です


・絶望にコーティングされた大花火を打ち上げようぜ


・俺がAV監督ならインタビューシーンに五時間費やす


・これらすべての歌作は精神科病棟で行われている


・俺は躁病で入院中 数百の短歌を超短期間で作った


・だってやること無くて暇なんだもんネット環境ないの辛すぎ


・コンビニ夜勤のメガネの男性の目の死に方が俺にそっくり


・ナチス・ドイツの非道な人体実験が今の人を救っている(皮肉が過ぎる)

・一応言っておきますけど俺は「優生思想」が大嫌いだぞ

・なんか暗い話になっちまったからうんこの話でもしようぜ

・俺は愛してる女のうんこなら余裕で食えるけど あんたどうよ?

・は!? 「うんこは厳しい」だと? いや その程度の男が愛を語るなよ

・「愛する女のうんこを食えない男は三流」俺の名言だ

・あ ちなみに俺は好きな人のうんこ食ったことないよ 汚いもん!


・午後九時 消灯時間なので寝るね おやすみ いい夢見ろよ またね


・今日はリネン交換 不器用すぎて死ぬほど下手 看護師ヘルプ


・花占い 死にたい 生きたい 死にたい 生きたい 死にたい 生きたい 生


・ガキの頃父の車でGLAYが流れてた 「ヘンゼルとGLAY TERU」


・悩む時間が超無駄 死ぬ気で生き抜く 俺を二重の意味で舐めるな


・酸素のない宇宙に追い出された感じだ いっそ殺してくれないか


・躁の時のケガに気付けず大ケガに発展してる ばかみたい


・退院したらライブに行きたいバンドが多すぎて楽しみだなー


・そういえばリネン交換という聖戦に勝ったぜ俺は無敵だ


・短歌の天才のアンソロジー読む 「この程度なら俺でも書けるな」(と言いつつかなり自信を喪失している)


・なんたって俺の専門は小説だ 数万字をいつも書いてる


・俺は車の「バック駐車」が苦手だ ……ん?「バック?」あっ下ネタじゃないよ

・スーパーの「バックヤード」で仕事サボる あ「バックヤード」は下ネタか?

・ちょ待てよ(キムタク) バックヤードすら下ネタになる世の中どうかしてるぜ

・「言いたいことも言えねえこんな世の中がPOISONだぜ」by反町

・俺の元カノは「バッグが欲しい」とよく言った ……ん?「バッグ?」「バック?」待てよ……?

・ちょ待てよ バッグすら下ネタになる世の中に生きづらさしかしか感じねえわ ははは……

・AVの冒頭のインタビュー好き 女優さんの「バックボーン」が気になるのだ

・ん? バックボーン? バック? いや待ってよ! 世の中のなにもかも下ネタかよ!?


・物理的に孤独故 今の僕が正しいのか逆なのか分からん


・大事なことを書こうとしたのに忘れた という事は大事じゃないな


・三十一回フルスイングして大谷からホームランを打つ

・俺の短歌が有名になるのはそのくらいの奇跡だと思うよ


・アルコールや心の病で俺の頭は悪い 期待しないで

・そんなことする気ないが もし自殺したら笑って水に流してね

・「生きる才能」という名の歌集にしたのはまだ俺が「生きたい」からだ

・ほんとは辛い辛い辛い辛い あ~ 三十一字にするのダル

・でも俺の中に眠る才能を信じてくれた君を信じたいな


・我が内面 勝手にディズニーランドと心霊スポット 往復!


・聞いてくれよ 俺今日はいつもより短歌頑張った あとリネン交換も頑張った


・十一年の中で俺を多くの人が天才と呼んでくれた


・綺麗な花畑や湖に誰かと行きたい 俺の好きな場所


・花畑はテレビでも紹介される程 湖は群馬有数に美しい


・ガチ鬱だと外なんて出られんが回復したら自然はオススメ


・ハタチになったら死ぬという目標を立てて生きてきてもう二十八です~


・人類を好きになれるようになれた その中には自分も含むぞ


・あーあ、どうせ俺なんてずっと孤独な人生しか送れねえよ

・という風に絶望するのにも飽きた 感傷なんて一円にもならねーんだわ

・それでもやはり何もない空を見上げて感傷まみれで透明の血は流れる

・三十一文字で俺の気持ちを表す さみしい さみしい こわい 生きたい くるしい

・生きたいから苦しい 寂しい 生きたい 見捨てないで つらい 寂しい

・消えたいな 辛くて寂しい 憂鬱だ いつでも孤独 見捨てないでね

・ネガティブワードを「五・七・五・七・七」で詠える程度にはポジティブだ

・「クソどうでもいい」とか言ったら傷付けますかね? 「俺」が要らない 心底

・君が欲しいけど俺は俺を必要としてない どうしたらいい

・って悩みを吐露できる時点で俺は問題ないってのは自明


・ぼんやりしてた 俺の短歌には存在意義がないような気がして


・俺は恋人が欲しいんじゃない 存在を肯定してほしいだけ


・二十八歳の屑男が孤独を嘆く歌に需要あるのか


・死を甘美なものとして描く創作は個人的に嫌いだなー

・「死が救済論」には同意 でもその上で「生も救済」と言いたい

・だって生きるの超楽しいんだもん! だから死ぬのがもったいないぜ!

・でも俺もこの境地に達するまで二十八年も必要としたよ

・マジで焦るな ゆっくりでいいんだよ 床頭台から愛を込めて


・俺のそばにずっといてくれ ドラマチックじゃなくていい ただそばにいて


・コンクリートやアスファルトを突き破る雑草に俺はなるだろう


・唯一の願い 深海の一番下ほど深く愛されたいな


・細胞が入れ替われってるので昨日の俺とは別人です よろしく


・数年前 アルコールの強烈な離脱症状やウォルニッケ脳症で死にかけた

・その際に俺が紙にマジックで震える字で書いた文字こそ「生きたい」だったのだ

・俺は馬鹿だ 死が迫らないと心の叫びに気付けないんだからな


・早くネットに歌作を載せたい退院したいな今すぐに


・早く退院しないと数が膨大すぎてヤバくなるマジでガチ


・「おはよう」と話したことのない患者さんに言われて嬉しい朝だ


・自己の価値を認めてやることが下手だ だが下手なりに上手くなった


・さっさと退院したくていつも見てしまう腕時計 進まないな


・精神科は「生きる場所」じゃなくて「生かされる場所」だよな 生殺しだよ


・三十四年も入院してる爺さんと仲いいが「病」に見えぬ

・そして彼は「俺は死ぬまでここにいるんだ」と悲しいことを言った


・精神病棟は人間の生きてる意味を極限まで奪うよな


・アホなのは怒り悲しみを三十一文字にしないといけないこと


・イライラはイヤホンの中のロックで殺害を試みる 無言で


・木が揺れる一体何のため 俺が文を書く一体何のため


・心の傷のようなものが増える度 頭は悪くなるばかりだ


・俺が歌を詠むのをやめねーのは入院中なにもできねーから


・自分の辛さを第一に考えてしまうのが悪い癖だ 嗚呼

・妹の病気は希少すぎて難病指定されてない辛いな

・俺の苦しみをトップに考え荒れてた 最低の兄でごめんな

・痛みで泣いてることも 超優しいことも知ってるのにさ

・妹と旦那さんの婚姻届の保証人 任されたの俺


・他人との関係性が希薄な病棟では俺の孤独は増す

・ネットが若者を孤独にしてると的外れなことを言う馬鹿よ!

・聞け! リアルに居場所がない奴の最期の砦がネットだ! 希望だ!

・だからネット環境の無い今が苦しくて仕方ない 歌作で辛さを誤魔化す


・シャー芯で「HB」を買う奴絶対スケベだろ「エッチ」+「ボイン」だぞ


・窓際でロック聴いて外を見てた 草木と空しかない退屈


・俺ピーチ姫じゃないから精神科に囚われても誰も助けに来ない


・精神科 便座があまりに冷たすぎて俺の心みたいだね


・自殺に失敗するたびに「まだこっちに来んな」とおまえが言うんだよ


・百七十二センチの僕の肩に君の髪が触れた 革命だ


・飛び降りや脱走防止のためか精神科の窓は開かないのだ

・開いたとしてもストッパーが掛かっており五センチ程度しか開かぬ

・精神科に入ると普段のありふれた日常の尊さを知る

・たばこ インターネット 音楽 お前ら 野球 インターネットポルノ ゲーム

・こんなにも多くの幸せがあるんだぜ みんな頼む死なないでくれよ

・自殺した友達が俺に言うんだ「死なないでよ」って夢の中で


・ノートに短歌を書き 『生きる才能』 って歌集をwebで作れた


・俺がこの機会に短歌にハマれたのはマジで入院のお陰です


・初めて躁病と診断され自己の精神構造を知れた


・いろいろなメンタルヘルスの勉強になるのは間違いないですね


・精神科に入った経験を短歌や小説のネタにすりゃいい

・こう考えてみるとメリットは多い 普通しない経験だから


・六時に起床 計三人に「おはようございます」と言う朝なりや


・「誰か助けて」ではなく「誰か助けてやる!」って生き方をしたいな


・精神科で迎えるバレンタイン チョコよりもタバコの方が嬉しいぜ


・内面への旅は一生賭けてでも行う価値があるんです

・ここは宇宙や十一次元やマルチバースより複雑だ


・ベッドにあぐらをかき床頭台から愛を込めて「おはよ~~~~」


・実は人類で一番賢いのは馬鹿を演じるギャルなのです


・故に俺はギャルに憧れるのです まじウケる~ 超うける~~


・どーもー! 久本雅美でーす! 嫌なことはメシ食べたら忘れまーす!


・自分をぶん殴りたくて仕方ない マジでイライラ 朝の薬くれ


・俺はマックスにイライラすると自分の頭を殴りまくるんだ


・俺は苛ついてるんだよ 世の中バカばっかだ 人の一面しか見ないバカ

・人の内面は超多面的 優しい日もイラつく日もある


・自分の弱さを開示できる人間ほど強い人間は居ない


・短歌は三十一字の縛りがある 算数的な要素ダル


・色んな事を同時多発的に思案し頭は疲れた 死にてー


・文章化できねえほど細かなストレスが山積しており辛い


・今日可愛い看護師いる 君はまさに天使のようなエンジェル


・君の笑顔はまるで太陽のようなサンシャイン 闇を照らすんだよ


・俺もう二十八歳かよ六十で死ぬとしたらもう時間がねえぞ


・もう一人になりたいんだ ただそれだけ 周りに人がいる しんどい


・イライラする 頭を殴りたくて仕方ないのを短歌で誤魔化すよ


・入院中書いた歌集ノートは四冊を超えた すべて捨てたい


・俺は人間が好きな時と嫌いな時の差が激しい 面倒


・とにかく走るしかないのだよ 突っ走りながら絶叫する


・思考が暗い時は昼寝で回復する 最近は健康的


・起きたら足元に洗濯物が置かれてた サンタさんサンキュー


・昼寝したら脳が鮮やかになった やはり「睡眠」と「おねショタ」は最高なのである

・「おねショタ」に詳しくない奴は調べなくていい 女性優位の性癖だ

・「おねショタ」と「syrup16g」が好きな奴は良い人しかいない



・彼女の夜はうるさい 「早く死ね」と「ギター」の幻聴

・「その下手糞なギターやめて」

 「俺は弾いてない」

 「じゃあ誰なの」

 「知らねえ」

・「伝えといて ギター練習しろって」

 「どのくらい下手?」

 「例えるとね」

 「うん」

・「ラリったカート・コバーンの千倍下手」

 「あはははははははははははは」

・「まじで笑い事じゃないの マジで下手糞なの」

 「そっか そりゃ困るよな」

・「あと 知らないおっさんが私に『死ね』って」

 「そのおっさんが死ねよなぁ」

・「そうそう マジでほんとそれ あはは」

 「ははは とりあえず生きててよかった」

・「私が?」

 「うん」

 「なんで?」

 「なんで? そんなの俺に言わせるなよ」

 「やだ、言わせる!」

・「俺は君が好きなんだ」

 「知ってるよ」

 「じゃあ言わせんなよ」

 「あははは ウケる」

・「わたしのそばにいつもいてくれてありがとう」

 「何があってもそばにいるよ 俺」

・「ほんとかなあ? かわいい子に好かれても浮気しない?」

 「する」

 「するんだ」

 「うん」

・「ねえ私●●に浮気されたら心が割れちゃうかも そばにいてよ」

・「▲▲こそ ずっと俺のそばに居てくれる? もうひとりぼっちは嫌だよ」

・「私たち今まで長いこと一緒にいたよ 実は超昔から」

・「何の話してるんだよ 俺に分かるように説明してよ 頼む」

・「分かりやすく説明した 私ずっと●●のそばにいるって言った」

・「嘘つき! なら俺なんで今精神科の部屋で独りで泣いてるの?」

・「それは●●がネット環境ない精神病院にいるからでしょ?」

・「俺は▲▲に見捨てられるのが死ぬより怖い ずっとそばにいて ずっと」

・「平気だよ 私が今まで『真の意味で』●●を見捨てた事あった?」

・「……ないよ」

 「ないでしょ? 本当に本当に大切な存在なんだよ」

・「でも俺は躁病って診断された 普通の人になりたかった」

・「寂しいこと言わないで 私●●の普通じゃないところが好き」

・「軽く言うな 俺は異常なのが辛くて何度も自殺未遂した」

・「私だって同じ経験してきたよ 異常なのは私も」

・「ごめん▲▲ 実は俺も▲▲の異常性が好き 二人でいたいな」

・「何も知らないくせに 私の顔が可愛いから好きになっただけのくせに」

・「あなたを好きになったのは共通の話題が山ほどあるからだぜ」

・「まぁね シロップはともかくアフターソウルの話出来る人いない」

・「俺が退院出来たら一緒にアフターソウルのライブ行かねえか?」

・「しょうがないなあ そこまで一緒に行きたいなら行ってあげてもいい」

・「やった 約束だよ まあ俺は一人でもライブ行くけどね あはは」

・「なにそれやだ どうせなら二人で観に行く 置いてかないでよ このバカ!」

・「じゃあ俺がちゃんと入院治療しないとな」

 「うん! 無理せずに治そうね」



・刑がいつまでも執行されない死刑囚の気分で生きている



・「俺たちいつか幸せになれるかな いつまでも暗い人生かも」

・「●●の未来の事は分かんない でも私は●●といると幸せ」

・「あ 実は俺も▲▲と居ると笑ったり泣いたり幸せ 楽しいよ」

・「それならもう答え出てるじゃん 暗い人生を明るく生きようよ 今まで泣きっぱなしの人生だった分、未来は笑いっぱなしだよ!」

・「そうだな 未来は笑いっぱなしだぜ!」



・あえて「僕」と言うが僕は僕を殺したい日がある 「俺」は死なねえ


・何が正しい? 心を半分開く才能俺は無い オンかオフ


・俺は躁病という病識がある故に回復も早いはずだ


・数年前自殺した「メンヘラのカリスマ」的な人が居たそうだ

・俺は「その人に似ている」と大切な人に言われたのだ

・その方はやってることがどんどんエスカレートして亡くなったそうです

・でも安心して 俺は絶対に自分から死んだりしないからね

・心の闇を完治させるのは不可能だから寛解と言うワードが使われる

・故にメンタルヘルスとの付き合いは一生もの そりゃ死にたくもなる

・でも俺はどれだけ心を病んでも幸せになれることを証明する光だ

・「光になりたい」ではなく「光だ」と断定するぞ 事実 光だ


・俺は救いようのねえゴミだ 未来には希望で満ちているような気がした


・俺はセミの抜け殻みたいな存在だが抜け殻集めが趣味の変態もいる


・俺は既に死んだ気持ちで生きている もう期待に振り回されたくないからです


・死者の気持ちで生きる ほんの小さな生の喜びに気付くからだ



「ねえ●●聞いて 私の幻聴がひどいの 『死ね』とか『消えろ』とか でも……」

「ん? どうしたの▲▲」

「●●と同じベッドで寝てるとね ●●の声で『生まれてきてくれてありがとう』とか『大好き』って聞こえるんだ

「そうなんだ 今まではそういう幻聴は無かったの?」

「全くなかった」

「ふーん」

「ねぇねぇ」

「なに」

「これって私の幻聴なの? それとも●●が本当に言ってくれてるの?」

「さて どっちでしょう」

「うざ ●●のそういうところマジでキモイ」

「ははは」

「あはは それでどっち? 私の幻聴? それとも●●が本当に言ってるの?」

「俺がマジで言ってる 真夜中に」

「ほんと!? 超嬉しい! ありがとう! 婚姻届役所に取りに行こうよ!」

「気が早いよ 第一俺はニートだぞ 今結婚したら不幸まっしぐらだ」

「それもそっか でも最悪私のヒモにすればいいし」

「それは俺が許せねえよ」

「まったく ●●は普段はゴミなのに変なところだけ真面目だなあ」

「ヒモになったら多分俺は自分の事を嫌いになっちゃう」

「その分 私が溺愛するよ」

「駄目だ それは健全な恋愛ではない」

「あ てかさ そんな話よりもさ 『生まれてきてくれてありがとう』とか『大好き』とか 今この場で直接私に言ってよ」

「やだよ」

「恥ずかしいの? 明るい場所で言うのが」

「うん」

「なにそれうける 付き合いたての思春期カップルかよ」

「どんな例えだよ 俺らもうアラサーだぞ」

「だって明るい場所で『生まれてきてくれてありがとう』とか『大好き』って私に言うのが恥ずかしいってことはもうあれじゃん」

「あれってなに」

「別に何でもない ほら 幻聴じゃないなら今すぐ言って 『生まれてきてくれてありがとう 大好き』って」

「……」

「どうしたの 顔が真っ赤だよ」

「また真夜中になったら言うから……それじゃダメ?」

「ダメ 今じゃないとやだ ねぇ●● 実は私って街に出るとよくナンパされるし言い寄られるんだよ こないだも昔からの友達に告白された」

「おい▲▲、聞いてくれ」

「ん? な~に?」

「生まれてきてくれて本当にありがとう 死んでも大好きだよ」

「ありがとう やっと言ってくれたね ●●のこと抱きしめたいからこっち来て」

「うん」

「●●超暖かい 私も●●のこと死んでも大好き この世に生まれてきてくれてありがとう 愛してる 大好き」

「……ううっ」

「どうして泣いてるの ねぇ●●」

「よくわからない……」

「うぅ……なんか釣られて私も泣いちゃった」

「多分……俺はずっと大好きとか愛してるとか生まれてきてくれてありがとうって言葉だけが欲しかったんだ……」

「私もだよ……そんな言葉だけを強く求めてた でも何をどうやっても手に入らなかった」

「そっか分かったよ 似た者同士の理由」

「なに? ……うぅっ」

「愛に飢えてるんだ それもあり得ないほど強く飢えてる お互いにね」

「●●が言うならそうかもね 私 男性不信なんだけど●●の事だけは信じてみたい」

「信じるなよ 俺なんて単なるゴミ男だぜ」

「知ってる でも単なるゴミ男でも超大好きなの」

「ほんとに俺のこと大好きなの? どうせ愛してないんじゃね?」

「は? この期に及んでまだ私のこと信じ切れないの?」

「うん」

「なんで」

「嬉しすぎて変な気分になってる 顔が熱い」

「あははは かわいいね●●は」

「▲▲もかわいいぞ 心も顔面も」

「私はブスだよ 学生時代にブスって言われていじめられて自分の顔が嫌いになったの」

「▲▲をいじめるようなゴミ共と▲▲をマジで愛してる俺 どっちの言葉を信じるんだよ」

「●●の言葉…… ●●のことだけは信じてみたい」

「じゃあもう一回言うから耳かっぽじってよく聞け 『生まれてきてくれてありがとう 死んでも大好きだよ これが俺の本心だ」

「ありがとう……私も大好きだよ 生きててよかった」



・再三言っているがこの歌集は入院中に書いているのだ


・きっと「精神科に現入院中の奴が書くこと」に意味がある


・本当はパソコンでじかにwebに載せたいけどノートとペンだけだ


・古典的な手法で歌集を作るこの俺はメンヘラの光だ


・メンヘラの光として生まれた俺の使命は生きることだけだ


・個室にいるのもロビーに居るのも辛いなあ 希望を捨てそうだよ


・この病院は気が滅入るので一秒でも早くの退院を願う


・個室にいようがロビーにいようが死人の気分だからマジゴミクソ


・入院時 なにかを生み出さないとマジで空白の期間で終わる


・かけ なんでもいいから書けよ 時間つぶせ馬鹿ニートがよ


・マジで死にたい気分だがこんな時こそ読書でもするか つまんね


・君より賢い女いない 俺より愚鈍な馬鹿男は居ない


・大好きだよ 内面がここまで似てる女性に初めて出逢えたんだ

・だが取り返しのつかない罪を犯した 自殺以外で償うよ


・鬱という漢字をペンで書けるのは人口の何割だろうか


・セックスうんこセックスうんこセックスうんこセックスうんこセック

・皆さん見てください 短歌など所詮はセックスとうんこなんです


・ああ糞が 自分の頭を殴りたい衝動があるがやめておけ!

・最短での退院を図るんだろう だったら欲望を抑えろ


・ため込んだストレスは短歌にしろ 今はマジで大切なんだガチで


・自分の心の闇に負けるな! 闇に呑まれたらシャバに出られねえ


・「笑点」のBGMって絶望のメロディに他ならねえよな

・俺も学生や社会人の頃は笑点大嫌いだったなあ

・明日から月曜かっていう絶望なんですよねー 日々辛かった

・なんで笑点のことを書いてるかというとロビーで流れてたから あはは


・床で泣いてる女性患者 叫んでゴミ箱にメモを破り捨てた


・ものごっつ世界と自分がどうでもいいが君のリスカ痕にキス


・机にへたり込んで頭を横に振ってなにかに怯えてるね


・僕か君のアパートでだらだらしよう 死なないと約束しようよ


・「生きる約束」指切りげんまん 嘘ついたらウンコちんこウンコ


・「生きてる」のでなく「生かされてる」老人に囲まれて死にたくなる


・「助けてー!」と叫び続けるババア ロビーに居るならイヤホンは必須だ


・ほかの患者から嫌われてるような被害妄想が出つつあるわ


・周りに人間だらけなはずなのに心はむしろ全て捨ててる


・これが真の孤独か 友よ ノートとシャーペンが今の俺のすべて


・シャーペンを手にすると孤独の原点を思い出す 俺は負けねえ


・世界最強の弱者を目指している 午後 血圧測定がある

・ちなみに俺の血圧数値は上が6兆で下が62だ


・みんなが大好き ここまで読んでくれた男女全員にハグしたい


・実は入院中に書いていたのは短歌だけではない


・精神科病棟という特殊な環境で頑張った気がするよ


・どんな想いも必ず俺は胸に刻む だからいつだって逢える


・心や脳が壊れた奴は幸せを望んじゃいけねえのかよ!

・心や脳が壊れた奴は幸せを望んじゃいけねえのかよ!

・心や脳が壊れた奴は幸せを望んじゃいけねえのかよ!


・何もしてないのに生きるのに疲れてる 何もしてないからなのか


・涙も出ぬほど孤独で寂しい 一つ言えるのは 僕は病気だ

・病の僕は「愛されたい」と願ってしまい多くの人を傷付けた

・それでも人の愛より暖かいものはこの世に存在しなかった


・孤独だろうが何だろうが泣いてる暇はない 何度負けても立て!


・「助けて」なんて言っても意味ない だってみんな自分で精一杯


・死んでしまいたい気持ちを何とか凌げ 「つらいきえたい」 やかましい!


・シロップの「君を壊すのは」って曲 泣いてしまう 聴いてみて 超いい


・絶望するのも希望するのも疲れるから真ん中が欲しいなあ


・俺は他人の愛し方が致命的に下手クソだ 教えてくれよー


・ただなにもない心に風が吹く なにも叶う事はないのだ


・本を読む意味が無い 何故ならもう知ってることばかり書いてるから


・互いの孤独を想像することでしか距離は埋まらない そうだね


・季節は残酷に移るだけ 死にたいも生きたいも本当なのに


・死んだように生きる患者たち 死んだように生きる俺 みんな死んだ


・俺の人生に光が無くてもとりあえず歩く 急いで死ぬな


・「強い人だね」と的外れな指摘どうもありがとう愛してるぜ


・この入院を肯定するしかねえ 必要な時間だったんだよな 


・メンヘラに必要なのは自分で自分の機嫌を取る力です


・他人に期待してるうちはプロじゃねえ アマチュアだ 孤独を愛せ


・あーマジで入院生活疲れたぜ もう二度と入らねえからなあ~


・神に生き方のすべてを委ねるだ? そんなもんクソくらえなんだよ


・多くに読んでほしい気持ちはあるが俺が楽しかったからいいや(この歌集・生きる才能についてです)


・デザートにティラミスが出た今日嬉しかったのはそれだけだなあマジで


・「もう入院はこりごりだ~」と退院の度に思う僕です ハハ


・アラサーなのに子供のまんまでサーセン 左遷しないでくれよお


・俺はひとりぼっちでも生きることを諦めねえぞ自殺しねえぞ


・俺が深淵を見てるとき深淵はエロサイト見てた 変態かよ


・ロビーの窓から孤独氏を眺めてた 木 落ち葉 俺 空がいた


・空を見ても君と僕が繋がっている実感は一ミリも無く


・俺はどの喧騒にも混ざらずただ孤独と向き合ってる馬鹿です


・イヤホンを耳に突っ込まないと正気で居られんもっと爆音を


・一年の十二分の一以上を入院で無駄にした あははは

・いや無駄だと思うのはやめよう 勉強と休息になった そうさ


・「孤独だけが友達さ」なんて言うなよ 俺がいるだろ 安心しろ

・って書くことで俺は孤独を癒してます「孤独だけが友達さ」


・「さみしい」という気持ちを伝えたくてバズーカで解き放つのである


・「あいされたい」「さみしい」それだけを伝えたい歌集です それだけです


・「諦めてたまるか」という想いと「さっさとやめちまえ」が同居する


・どうせ俺は死ぬまで大好きな人を泣かせるだけの人生だわ


・気付いたら数十分ボーっとしていた 何がやりたいんだろう


・いや何もやりたくないからボーっとするんだろうよ死にたいだけだ


・とにかく俺は死ぬまでずーっと独りだね いやだなあ独りは嫌だ


・もうこれ以上独りの時間は嫌だ なんでいつも空回りする?


・起床の度に自分の存在意義に疑問を持つ 毎朝そう



・心の中にいつも君がいる そのおかげで何とか生きていける



・「ただいま」と呟く一人のアパート さぁ何から始めようかな











歌集【生きる才能】 ~終わり~




【あとがき】文字数が長くてすみません。でも、実はこれ、超自信作です。嫌じゃなければ何度も読んでほしい。でも俺が自信作だと思うって事は駄作の可能性もあるなあ。

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歌集【生きる才能】 Unknown @ots16g

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